みたり*よんだり*きいたり*ぼぉっとしたり

映画のこと、本のこと、おもったこと。

映画『約束』

2020-06-07 20:06:56 | みる

前回の投稿から2,198日経っていました。

映画『約束』を観ました。

古い映画ですね。今から17,602日も前に公開された、1972年の映画です。

長い間、映画も観ておりませんでしたが、

そして普段、花粉症以外にはほとんど薬も服用しないのですが、

この映画が薬の役割を担ってくれた、

そのことが6年もしなかったことを再開する契機になった。

皮膚や筋肉に傷を負うということはありますが、

どこにあるのか定かではないのにこころというのがあって、

こころなのかもしれないし、脳のパーツなのかもしれないけれど

そういうものも傷を負うことがあります。

あぁわたしは傷ついたのだな、と思うことありにこの週末を迎えて案外途方に暮れていました。

まあそんな時もこんな時も何を食べたら良いのかは身体が一番よく教えてくれますし、

何をしたらよいのかあるいはしないとよいのか

やっぱり身体がこころが「映画でも観なさいよ」という風に教えてくれるのです。

「物語」の時間を生きる

思いきり日々の生活とはかけ離れているのは物語の醍醐味、で

そこに日々の生活がとても上手に覆い隠している真実が凶器のような真実がある。

 

この映画は、

子犬のような男の人と自分を被害者にはしない生き方をする女の人の物語です。

 

昭和の名優揃い。

#なぜ映画を観て、どうしてここに記すのか。


オランダのアート&デザイン 新言語~現代美術館

2011-01-17 22:59:58 | みる
<!--Maarten Baas -->



作家:マーティン・バース CC / BY-NC-ND

へんてこりんな家具たち。面白かったのがこの時計。

作家:マーティン・バース CC / BY-NC-ND

懐かしいSF漫画に出てきそうなゴリラなチェスト。


作家:マーティン・バース CC / BY-NC-ND



作家:マーティン・バース CC / BY-NC-ND


作家:マーティン・バース CC / BY-NC-ND


<!--TED NOTEN -->

素敵なアクセサリー。
作家:テッド・ノートン CC / BY-NC-ND


作家:テッド・ノートン CC / BY-NC-ND


作家:テッド・ノートン CC / BY-NC-ND

映画 『ソーシャルネットワーク』

2011-01-16 21:13:08 | みる

新聞の見出しは恐ろしい。たった1行で人や企業の印象を決定的にしてしまう。

グーグルがフェイスブックに「敗北」という新聞の見出しを見かけたのが、つい4,5日前。

フェイスブックの名前を見かけない日はないとはいえ、

日々利用しているグーグルと名前知ってるだけのフェイスブックとでは、私の中の親近度が遥かに違う。

それだけに、そういうことになっていたのか、というインパクトが強くて、

それまでうろ覚えで特にカタカナ表記はすぐに忘れてしまう頭にも、

フェイスブックのCEOは?といつ聞かれても即答出来るくらい

マーク・ザッカーバーグの名前が記憶された。

ザッカーバーグ、26歳、世界最年少の億万長者としてフォーブスにランクイ

ンした(当時は25歳)のもついこの前のこと。

そして20代にして伝記映画まで製作されてしまった人。

その映画が『ソーシャルネットワーク』。

タイトルだけ見かけて、SNSの功罪をワイドショー的に描いた映画かなと俗な予想をしていたけど、

とんでもない勘違い。

冒頭、ザッカーバーグとガールフレンドとの打々発矢の会話から、もうわくわくさせられっぱなし。

登場する人々の頭脳ドラマにもうアクションもないのに最後までわくわくし通し。

そして彼らを育むハーバード大の学長もはんぱない。

かっこいい。これでこそ、人がでかくなる!ちゅうもんさ。

今年1番の映画です。まだ、1月だけど。


映画『ハーブ&ドロシー』

2010-10-17 22:10:11 | みる
東京国立博物館平成館大講堂での先行上映会に行ってきました。

映画『ハーブ&ドロシー』公式ページ

10代20代の頃に、熱い思いを注いで好きだったことを、40代50代になっても、ましてや60代70代になっても人生の中心に据え置いておくことは、そうたやすいことじゃない。というか、ほぼ無理と思われている、いや思っている私も。とても好きなことをずっと好きでいること、若いエネルギーで注ぐことのできた情熱を年月と共に育てゆくこと、それは、大きな資金に物言わせたり、思う存分得られる貴族的な時間を費やしたり、ということとは無縁な生活に追われる身でも、仕事に追われる日々でも、世俗にまみれる歳月の中でも、実は出来るのかも、とほのかに灯をともす映画が、膨大な数の現代アート作品を世評を一切入り込ませない自分たちの「眼」だけで収集してきた郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻のドキュメンタリー。

自分の人生を自分の思いのどこにフォーカスするか。

そして

「二人の眼」で見ることが
自分自身を相手を対象物を育てる、ことに
どんなに強い力を持つか。

そのままでいることが温かいユーモアになるお二人の映像が
そんなことを伝えてくれる。



『カティンの森』そして8月のDVD

2010-08-27 22:44:32 | みる
DVD解禁になりレンタル待ちをしていた『カティンの森』が届いたのだった。

映画の舞台となるポーランドを改めて地図でみると、この国の位置そのものが悲劇を孕んでいる。1939年9月、ポーランドは東からドイツの侵攻を受け、さらに西からのソ連軍の侵入をも受けワルシャワが陥落する。ポーランドがソ連とドイツの統治に分割された直後、1万人以上の将校、エンジニア、弁護士、大学関係者、等この国の頭脳となるはずの膨大な数の人々が銃殺されてしまうカティンの森事件が発生した。
事件の責任の所在が明らかにされるのは1990年。50年以上もの間、ドイツとソ連及び周辺各国の利害に翻弄され、真実を歪めることによって生き延びなければならないポーランドの人々の悲しみが、ワイダ監督の母をモデルとした女性を軸に静かに描かれている。

アンジェイ・ワイダ監督『カティンの森』

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 ペイ・フォワード

 愛を読むひと 【Blu-ray】【完全無修正版】

 2012(ブルーレイ)

 太陽の帝国 特別編

 グラン・トリノ(ブルーレイ)

 96時間

 サイダーハウス・ルール DTS特別版
 

今年も花火をみた、かろうじて。

2010-08-18 22:57:38 | みる



待ち合わせをした江戸川花火大会の会場は始終、携帯電話が通じなかった。通じないのは、大会終了前後だけだと高をくくっていたのがいけなかった。
ビールと唐揚げと胡瓜の漬物とおにぎりが用意されていたシートにはとうとう辿りつけなかった。
トイレ待ちに並ぶこと40分以上、今年の花火の大半は、この順番待ちの列に立ちながら見たのだった。

佐藤忠良・雨宮透・鈴木実

2010-06-08 22:22:12 | みる
この週末、山形から宮城へと駆け足で巡って出会ったのは彫刻だった。
小雨降る土曜日朝、開館を待って雨宿りほどの軽い気持で立ち寄った山形美術館では印象派の企画展と書道展が開催されていたけれど、さして興味を惹かれなかった。ところが、館内の文字通り片隅にひっそりとある「彫刻の部屋」、展示室としては初めてみるほど小さな小さな部屋に10点に満たないかもしれない彫刻作品が展示してある。地味で小さな展示室のことちょっとのぞいて通り過ぎる程の気持で期待をしていなかったところに、意外にもとても強い存在感のある彫刻が3点。雨宮透、おそらくどこかで作品をみたことがある。その時に、はっと胸を衝かれた記憶が甦ってくる。【帽子】佐藤忠良作は”彫刻作品”のイメージが覆される。そして鈴木実の【顔を替える人】、こういう彫刻は今までみたことがない。寝台に仰向けに横たわる人、その枕元に立つ人の二体でひとつの作品。タイトルを見るまでは、変わった作品ね、歯医者さんの場面なのかしら、と呑気なことを思っていたが、作品の傍に近づいて驚く。タイトルにではなく、作品に近づくと言うに言われぬ恐怖感を覚えることに。怖いのだ。怖くて作品の人物の表情を正視できなくなるのだ。何かしら狂気なり恐怖なりを感じさせる作品はたくさんあるというか、そもそもそういうものだけど、それにしても、これほどリアルに恐ろしくなるというのは、まずない。これは一体どういうことなのだ、という解明しようのない思いが残る。
翌日、日曜日。強い陽射しの中、メディアテークへ向かう途中に宮城県立美術館へ寄り道をしてみる。糸が結ばれたように感じたのは、ここに佐藤忠良記念館があったから。前日にみた【帽子】の夏バージョンが展示されていた。再び、この帽子の少女に会えたのは嬉しかったけれど、かすかな失望もまた味わう。【帽子】は山形美術館に展示されていたあのワンピースを着ている少女の方がはるかに良い。おそらく、帽子で何かを露わにしない魅力が、上半身が露出していることによって、バランスが崩れてしまうのだ。もちろん崩れると感じるのもしかり、逆に魅力が増す、と感じるのも然りなんだけど。【ボタン】は彫刻自体がとても良く、さらに、タイトルセンスに感服する。「もどかしさ」なんてタイトルじゃ、やはり台無しだものね。【あぐら】も面白い彫刻だった。