みたり*よんだり*きいたり*ぼぉっとしたり

映画のこと、本のこと、おもったこと。

25年ぶり

2005-07-24 05:38:13 | たべる




にもんじゃを食べた。
約25年前、なんかべとべとした感じの食べ物(らしきもの)になるソース味のキャベツ汁というイメージだけを私に残したもんじゃ。それがどうも地下鉄大江戸線を使うたびに、もんじゃつぅのは美味しそうなものらしいという雰囲気が、つい最近上京したばかりの私に伝わってくるので食べてみたかった。幸運にも本日、素晴らしいもんじゃ職人に焼いていただき負けるな猫舌大会を開催することができた。

夕方になったらふらっと寄って、夏ならビールにあるいはラムネにもんじゃ、冬なら日本酒にもんじゃ。日常生活に溶け込んでいるのにちょっと家とは違う、て感じが地元にいたら味わえるだろうなぁ。

一目惚れ

2005-07-16 23:25:02 | みる















写真の中の伊達男。
その写真のとなりの写真の中の男は青年後期にしてすでに老人の貌をもつ。
このふたりが生活を共にするほどのシンパシーがあったとは、
信じがたい。

革新派であろうと正統派であろうと、
画家といわれれば、
なるほど画家らしい秩序があるように思える肖像写真が並ぶ中で、
その人だけは、らしくない。

船乗りから後、株式仲買人の職を経て画家になった経歴も、
タヒチで10代前半の少女たちを愛人にしたというエピソードも、
楽園に象徴される無いものを求めつづけるところも、
らしくない肖像写真にますます治まりきらないエピキュリアンのイメージが強まる。

惹かれる。

ほたる

2005-07-06 02:26:35 | たべる
~大仏蛍~
東大寺大仏殿の裏から二月堂へと続く石畳の道沿い、
小川流れる闇の中に揺れる光をみたい。
との思いはそうそう叶えられず、
東京で蛍をみようと思うと、
食事とセットになっている方がお手軽なので、
高尾のうかい竹亭へ。




食事の合間15分ほど全部屋・全庭消灯されます。
暗闇になると、それぞれの部屋から「あ・光ってる」
と声が上がりました。








6月の上旬に予約をしたのですが、その時点で
土日はすでにいっぱい。
平日に少しだけ空きがありました。
















庭をめぐりながら各部屋に入るのですが、
途中、ひときわ重厚感のある建物が、
「永平寺の宿坊」だそうです。
永平寺でこわすことになったとき、
ここに移築したのだそうです。
今は食事をする部屋になっています。














DANCEのないネズミ

2005-07-05 02:27:21 | よむ
”DANCE”ですってよ~おくさん!

肌の張りを保つたんぱく質の遺伝子”DANCE”が発見されたんですって。

老化による肌のたるみもDANCEが関係している。
”かもしれない”ということで研究がすすめられるらしい。

それにしても、
DANCEのないネズミを人工的に作って研究されたのだそうです。


すんごい。



松平盟子

2005-07-04 01:18:34 | よむ
・。

口移されしぬるきワインがひたひたとわれを隈なく発光させる

白ワインはあるかなきかの薄みどりあるかなきかは幸福に似る

ロゼ・シャンパンさやさやさやと発泡す生まれる星と死ぬ星の音


                  松平 盟子

・。

◇初めてドンペリをいただく。

・。

泳ぎ来てプールサイドをつかまえたる輝く腕に思想などいらぬ

                  松平 盟子

・。

◇今年初めて泳ぐ。

・。

夕立の簡潔の意思ながめおり混沌のわれのまなこ二つが

ようやくに飼いならしたる”悲と哀”が”火と愛”に音かようことあわれ

激痛がわれのこころに巣喰う日は黒水仙のしずかに揺れて

                松平 盟子

・。

◇部屋の整理をしていたら「松平盟子」の歌集が数冊出てきた。
 こころが閉じているとことばが出てこなくなる。
 こころ開いてもこの美しい表現はできないけど、
 今日は盟子さんの言葉をかりて。








2005-07-02 05:16:32 | ぼぉっとしたり
は年取ってくると、
二通りになる。
若い女性をみて不安になるのと秘かに自信を深めるのと。
さらに、両者とも二通りになる。
自覚の無い不安を持つものと自覚のある不安を持つものと。
根拠の無い自信をもつものと根拠のある自信をもつものと。
自覚の無い不安をもつものは、居直り若い女性に対して意地悪になる。
自覚のある不安をもつものは、卑下に磨きがかかる。
根拠の無い自信をもつものは、綺麗だった自分は今なお綺麗な自分に至っていると信じている。
根拠のある自信を持つものは、苦労した甲斐があった・・・と思う。




・・・とばかりは、言えない。

55歳主婦と大学

2005-07-02 04:49:47 | ぼぉっとしたり
目黒区在住の55歳女性が群馬大学を提訴したそうです。
医学部を受験し不合格となったが、
群馬大に個人情報を開示してもらったら合格者平均点以上を実は得点していた。
不合格の理由は「年齢が問題になった」と大学側から非公式に受けているそうです。

これは今後の行方がとても気になります。

専門家として一人前になるまでにかかる時間と平均余命の問題は大きいです。
でも、
たとえば60歳を超えて専門家として歩み始めてたとしても、
その人の能力と人間性とこれまでの経歴によっては
社会への貢献度は未知数です。
従来の年齢観だけからは計れないのではないでしょうか。

大学教授に「年齢の壁問題」でプライベートにお話をうかがった時、
高齢入学の場合、大学に残って研究したいと言われると確かに困る、が
規定通りに卒業してくれてその後の問題もクリアされているなら、
年齢、あるいは主婦差別はない、とちょっと困り顔(苦笑)でしたが、
お話されていました。
ちょっと困る(場合もある)けど、
入学試験でちゃんと点数取ってたら入れないわけにはいかない、
てところが、正直なとこでしょうか。
また、大学によっては(入学試験時には或いは入学時には)
年齢差別はしていられないほどのところもあるでしょう。


ただ、実際、
「主婦のおばさんはカルチャーセンターでも行っててよ」的
な強固な思想(笑)を持つ
ステレオタイプがちがちの教育者もたっくさんいるわよね。