みたり*よんだり*きいたり*ぼぉっとしたり

映画のこと、本のこと、おもったこと。

ここは新橋演舞場・・なんだけどMETライブビューイング『始皇帝』

2007-01-17 03:31:41 | みる
瑣末なことかもしれないけど、ここは新橋演舞場、ましてホールには提灯。それと配信映像とはいえオペラは取り合わせが妙な気がする。安全対策上なのか、2階席の照明は上映中消えることなく点いている。明るい。明るすぎる。東劇の予告で「うわぁー!」となった映像の迫力がこの演舞場のスクリーンでは感じられない。残念だな。上映空間に違和感があっては、落ち着かない。映像が始まっちゃえばその世界に入り込めば良いのだから、どのような空間で上映されようともたいしたことじゃないのかもしれないけど、どうでもいいことなのかもしれないけど、違和感があるとどうでもいいことにばかり気をとられてしまい、だんだんどうでもいいことにしか集中できなくなり、なんだかどうでもいいことが最大の関心事のようにどうでもよくないことになるのが、いや。売店で買うた大福は確かに美味しかったけれど。

『始皇帝』は視覚的には上映空間の違和感を払拭してくれるほどにとても楽しめました。オペラを知らないことが、功を奏した感じです。オペラの醍醐味がどこにあるのか、自分なりにつかめていたら、また違う見方が出来る気がします。

それにしても、チケット代、高く設定しすぎ。(と思う。)今回だって、現時点で6作配信が決定されているのだから、観たいけど高いから、と敬遠しなくて済むようにもう少し気軽に行ける値段にしてほしい。

東劇で『京鹿子二人娘道成寺』

2007-01-17 02:55:28 | みる
和歌山県の道成寺はお参りして説法を拝聴したことはあるけれど、歌舞伎の道成寺は観たことがない。というか歌舞伎を観たことがないけれど、前々からちょっと興味はあったので、新聞の広告のお手頃価格に誘われて、坂東玉三郎・尾上菊之助舞う『京鹿子二人娘道成寺』の映像を観に東劇へ。この劇場、初めて入場したけど、とても良いです。まずロビーからして寛ぎのマッサージチェアが設置されているのが嬉しい。



上映空間も背もたれ少し高めの椅子効果なのか、椅子とスクリーンの位置関係効果なのかよくわからないけど不思議とプライベートスペース確保感が高い(様な気がする。空いてた効果もかなり影響しているかも、なんだけど。)それで、ここの椅子から見上げたスクリーンに映し出された『始皇帝』の予告の映像の大迫力に一瞬にして魅了されてしまったので、15日はこの『京鹿子二人娘道成寺』娘道成寺から帰宅するないなやあわてて席予約して、16日は『METライブビューイング始皇帝』と松竹三昧な昨日今日。
『京鹿子二人娘道成寺』については、歌舞伎を知らないので何も語れないけど、
「主義主張持たず気楽に拍手する」というわたしの好きな川柳に心情はぴったり。
玉三郎・菊之助の舞にただただ「綺麗」とうっとり拍手。