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浜岡原発 廃炉検討

2008年12月14日 18時06分47秒 | 原発・エネルギー問題

老朽原発、廃炉加速も 中部電検討、耐震強化コストも重く
 中部電力が浜岡原発1、2号機(静岡県御前崎市)の廃炉を検討することが13日、明らかになった。いずれも運転開始から30年以上が経過した「老朽原発」。重要機器の交換を迫られていることに加え、東海地震に備えた耐震強化工事の必要もあり、建て替えた方がコスト面で得策だと判断したとみられる。他の電力会社でも耐震設計強化などを機に老朽原発の廃棄を検討するところが出てくる可能性があり、多くの費用や時間のかかる廃炉の体制整備が新たな課題にもなりそうだ。

 全国の商用原発55基のうち、運転開始から30年を超えるものは17基ある。すでに廃炉措置に入った商用原発は、1966年に営業運転を始めた日本原子力発電の東海原発(茨城県東海村)があり、98年に運転を停止、撤去作業を進めている。また2010年には同社の敦賀1号機(福井県敦賀市)も運転を停止する予定。 (12/14 13:28


今係争中の志賀原発の差し止め訴訟で、金沢地裁判決(06年3月)は旧耐震指針の欠陥を指摘しており、浜岡原発1、2号機は同指針の策定前に建設されており、浜岡原発差し止め訴訟で停止を視野に東京高裁が今年9月に和解を提案したそうである。(こちら

原発とは創る時にも莫大な建設費がかかり、これを閉鎖する時にも又莫大な費用がかかる。
その上原子力発電所の廃炉の核物質で汚染された部分も、かなり大きいのではないかと思えるが、それらを何処に廃棄する積りなのだろうか?

この大掛かりな施設も、たった30年で老朽化して、その後始末に大変な苦労をせねばならないのに、現在でもこの狭い日本で55基もの原発が運転されており、運転開始から30年を超えるものが17基もあるという。
こんな将来のお荷物になると分かりきったものを、政府はこれからも造らせ続けようとしているらしいけれど、日本の将来をどう考えているのだろうか。

ドイツでは今太陽光発電に大掛かりに取り組み、過去に作った原子力発電所を、閉鎖して行っているというのにである。

日本では先日、瀬戸内海の入り口、山口県上関町に原発を造らせるというので、埋め立てをすることが、上関町議会で承認された。
この埋め立て承認に、25年もの年月を使って、行政は上関町に原発の為に埋め立て工事をすることを容認させたのである。

これでも住民の賛成を取り付けた事になるのだろうか?
反対住民の25年前には若かった人も老いてくるし、若い人は争いの耐えない(原発賛成派と反対派の住民が対立させられていたそうである。)郷里を捨てて、都会に出て行ってしまって、島の人口もすっかり減ってしまったそうである。

ここまでして何のために瀬戸内海の入り口に原発を、
行政は造らせたいのだろうか?
原発は通常でも僅かながらの放射能漏れは、防ぎようがなく、
一たび地震で倒れでもしたら、瀬戸内海全域が汚染され、瀬戸内の海産資源も只ではすまない事になるだろう。
九州の有明海の漁民が、諫早湾埋め立て工事の所為で、漁業資源を奪われてしまったように、瀬戸内海の漁民も漁業資源を失う事になりかねないのである。

何のために原子力発電所に、政府は拘るのだろうか?
テレビでは、オール電化にしなさいと、人気女優をコマーシャルに登用してまで、電力消費を促しながら、電力確保の為に原子力発電所は、必要悪と認めさせようというのでは、日本国民の将来を奪うのが目的ではないかとさえ疑いたくなってくる。
政府は日本国民の為に有ったのではなかったのだろうか?

本当に日本人の将来を思う気持ちが有るのなら、これを機に、原発行政の見直しをしてもらいたいものである。

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4 コメント

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うみうし様 (和久希世)
2009-06-10 11:30:41
コメント有難うございます。
本当に今の指導者層というのは、どうなっているのでしょうね。
原発一つ取ってみても、お先真っ暗らな事が分かりきっているのに、気がつかない振りをして、良さそうな事ばかり宣伝して、責任者の人達は平気なのだろうかと、不思議にさえ思われます。

もう今がこの世の最後で、後の世は無いと絶望しているのでしょうか?
でも、今度こそこの世の終わりと言う時代を、人類は何度もくぐり抜けてきていることを思ったら、
今は思いもかけない様な解決法が見つかって、すばらしい未来が待っているかもしれませんのに・・・・・
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原発発電コスト (うみうし)
2009-06-10 11:09:33
仰るとおりだと思います。
原発がコスト面で他の発電システムに比べて最も有利であるという作られた常識?には後処理費用の内の19兆円分が除かれているという記事を読んだことがありますが、老朽化した原発の廃棄費用の方はどの程度見込まれているのでしょうか?
この素朴な疑問に答えてくれる方は未だにお目にかかっていません。

チェリノブィリの後始末には未だに問題が山積していると聞きます。費用のことも気になりますが、そもそも安全に廃棄できる方法それ自体が確立されているのでしょうか?

このような状況下でエコと称して原発を増設しようとする行政は、われわれの未来の世代に対して、北朝鮮と同じレベルの自己中悪党と言わざるをえませんね。
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Unknown (和久希世)
2008-12-21 14:59:52
はつこめ6花様
コメント有難うございます。
原発問題には、よく考えると、気付かないでいた危険がいっぱい潜んでいるのですね。

派遣切りなどで失業した若者に仕事を提供するという名目で、危険な原発の施設の解体作業が待っているとしたら・・・・・

本当にドイツに見習って、原発はもう新しく造ったりしないで、
専門家の指導を守って解体作業も丁寧にやってもらいたいものですね。
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原発解体による被曝労働者の救済策はあるのだろうか? (はつこめ6花)
2008-12-21 13:39:18
非正規雇用の若者がこの寒空に解雇された。
とりあえず各自治体での救済活動が始まっている。
しかし、自治体での雇用もせいぜい2ヶ月3ヶ月の短期の約束に過ぎない。
このタイミングで、浜岡原発の1号機、2号機の廃炉と新設の話が浮上している。

廃炉は、30年くらい電気を生まないままに、腐食を生じないように、水を循環させる必要があると、専門家が言っていたのではなかったか。
放射能が減少してから、解体しないと、チェルノブイリの数多の犠牲者を生む結果を再現するかもと。

原子力行政は,ことあるごとに、被害や汚染の被害はほとんどないとあくる日に発表するのだが、心配になるほど、若年者のガンや、順調に成育できない乳幼児の話が多くなった。
何としても、食いつなぎたい若者にあてがわれるのが危険な原発内部や放射能廃棄物処理の仕事でないことを切に祈る。
メンテナンスに被曝を伴う原発は、ドイツを見習って、段階的に中止して欲しい。
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