初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第136回】断熱材を厚くするのはなかなか大変

 本日は朝から、地域の組行事、河川清掃に行ってまいりました。朝6:30からは
大変ですが、住んでいる地域が綺麗になるのはとても気持ち良いです^^

 さて、本日のお題についてですが、断熱工法は、基本的には所定の性能値
が得られれば種類は問いません。ただし、それぞれのメリットとデメリットは理解して
おきましょう。

 木造住宅の断熱工法は大きく分けて、充填断熱と外張り断熱に分れます。



充填断熱は壁や床などの隙間に断熱材を隙間なく詰め込む方法です。

 断熱材は特に問わないので、グラスウールなどの安価な断熱材でも高い性能を出せます。
反面、壁の中結露しないように防湿気密シートで家の内側全面を覆う必要があります。

 この工事にはなれが必要なので、施工者を選びます。

外張り断熱は、構造材の外側にボード状の発泡プラスティック系断熱材を張る工法です。
気密性能を高めやすく、同じ厚みの断熱材なら充填断熱より高性能です。

 ただ、泣き所は断熱材が高価なところです。

関東より西ならこのどちらでもゼロエネ住宅の断熱性能を得られます。しかし、寒い地域では
求められる性能が高い為、両者を併用した「付加断熱」工法が最近注目されています。

 ただ、その分コストアップしますし、付加断熱の技術に長けた施工者はまだ少ないのが現状です。

ですから、お手頃な充填断熱でただ単に、断熱を厚くしようと思う方もおりますが、壁や屋根の部材を大きくする
必要があってコストが掛かります。

 もうお分かりでしょうか?断熱材を極めようと思うと坪単価がグッと上がる為、山梨のような温暖地域は、作り手の都合の
いいように、設定され施工されているのが実情です。
 続きは次回^^
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