廃棄物のマニフェストとは！？

企業は社会的責任を負っている。消費期限切れ品横流しが多発している。
企業は産業廃棄物として排出した物が正しく処分されている事を確認する義務がある。
その確認方法がマニフェストだ。

産業廃棄物を排出する企業が、廃棄物と同時に引き取り業者にマニフェストを渡す。
引き取り業者が次の集積会社に廃棄物と同時にマニフェストを渡す。
マニフェストは数枚綴りのカーボン紙などで、通過した業者が品名、量、日付を記入して、
始めの排出企業へ送る。

それによって正規ルートで通っている事を確認する。そこまですることが排出企業の責任だ。
今回のように横流しされた場合、マニフェストが正しく帰って来ないはずだ。
捨てました。あとは知りませんでは済まないのだ。
しかしマニフェストも所詮は書類。改ざんされてしまえば不正が見つからないケースも考えられる。

だから廃棄物引き取り業者の選定が企業の運命を大きく左右する。
今回のカツだって冷凍食品だよね？期限切れの商品で廃棄する扱いなんだから、
保冷なんて途中ではしていないだろう。

確かに最近の食べ物は簡単に腐ったりカビが生えたりしない。
正しい状況下で保管されていたなら食べても問題無いかも知れない。

これによって企業のみならず、日本の食の安全の信用が失われた。
さんざん他国の事を笑ってきたのにだ。

昨年の海外旅行客は過去最多を記録した。
それらは日本なら食品や治安で安心できるという理由があった。
今回の事件がそれを根底から覆した事になるわけだ。

正しく仕事を行っている産業廃棄物業者の立場や姿勢も愚弄する結果となったこの事件。
業種関係無く、日本の仕事の誇りをもってやってもらいたい。