半世紀を彷徨う

自分の心理状態や日々の出来事から趣味の事まで幅広く。

泣けるぜ、プラスティック・メモリーズ

2016-02-09 19:52:48 | 日記
やることなすこと人間と同じ。
外観や性格なども持っており、記憶を人間と共有できる高性能アンドロイド。
ある人は子供として、親代わりとして、恋人として購入する。

しかし寿命は81920時間。なぜかその時間を過ぎると人格が失われ暴れだす。
だから販売した会社はリミット時間内に回収に行かなければならない。
主人公のツカサはその会社で、回収する仕事を命ぜられる。

アンドロイドはギフティアという。
みんな愛着があるギフティアとの別れをはいそうですかとは受け入れない。
そんな人たちからギフティアを回収する仕事を、「思い出を引き裂く仕事」と呼ぶ者もいる。

嫌がる主人に署名をもらい、個人情報である記憶を目の前で消すことが必須な業務だ。
ギフティアの回収は、ギフティアと人間がペアで行う。

・・・あとは分かるだろう?泣いたさ。さんざん泣いた。
泣くっていうのはいいストレス解消法なんだってね。時々悲しいものをわざわざ観る。

ギフティアは寿命を迎えてもOSを入れ替える事により、体は継続使用可能だ。
しかし記憶は引き継げない。ここはフィクションならではの設定だな。

でもおれはあることを思い出したんだ。
うちで飼っていた犬が死んでしまった。今は金さえあればクローンをつくることが可能だ。
実はいざという時のために毛を取ってある。

しかしクローンで再生したとして記憶は無い。まあ新たに育てればいい。
だけどまたいつか死ぬ。それで遺体を見たときに、いつまでも死を悲しむ事ができるだろうか?
「ああ、死んじゃったか。しょうがないからまたクローンつくるか」となってしまうのが怖い。

人間もそうだけどだいたいの寿命は分かっているが、事故や病気、事件に巻き込まれるなど、
強制終了される人生が現実にある。子供なのに死んでしまったら、生まれてこないほうが良かった?
そんなことはない。きっと少なからず楽しいことはあっただろう。

自分がいつか死ぬという概念を持っているのは人間だけ。だから生きている内に懸命に過ごそう。