結果は分かってるのに何で面白いの？ビリギャル

だって宣伝からして結末言っちゃってるじゃん？
絶望的な成績の女の子があるきっかけで慶応に合格。分かっているのになぜ見るのか？
水戸黄門を見ている時、ある時間が来ると出るぞ、出るぞ！印籠キターーーーー！！みたいなものかな？

映画は最高にスカッとする楽しいものだった。うちの小僧どもにも見せよう。
別に大学を目指せというつもりはない。ただ就職してもこういうシチュエーションはあるんだ。
それを乗り切るのは誰でもこういうつらさを乗り越えるものだと知ってくれれば。

おれがうつ病で精神病院に入院していた頃、おれよりちょっと年上の、
おれより症状が重い人が再放送の水戸黄門を楽しみにしていてね。

六人部屋に１台のテレビ。カードとかは無く、見放題。
平日の１６時だったかな。そろそろ始まる時間になるといそいそと電源を入れる。
毎日よく飽きないもんだと思いながら横で見ていた。

そしたらいつの間にかおれまで楽しみになっちゃった。
苦労してきた親子に付きまとうやからに最後の最後に黄門様登場！
この時間に解決すると分かっている。分かっていてそこが楽しみになっている。

オラー！参ったかコノヤロー！！みたいな、期待している思いが叶えられる瞬間だ。
悪者に対して腹立たしい思いを一緒にして、それがやっつけられるのだから。
年を取ってくるとみんな自分の代わりに夢を叶えてくれる人が見たくなるのかな。

そう思わないとつじつまが合わないだろう。なんで史実で知っている時代劇を見る？
結果は知っていてもそこへ至るプロセスが大事なんだよな。
おれは子供たちから見てこんな親になっていないか？とか、
こんなポジティブシンキングを持つ先生が学校にいたらいいなとか。

まあ、DVDレンタルで観れるから。プロセスを楽しんで欲しい。
観終わったあとに必ずちょっと幸せになった気分になれると思うよ。