先日、5月22日に開催する「3.11東日本大震災・心に刻む集い」のお知らせで、福島県の桑折町や会津若松市の仮設に行ってきました。
その際に、仮設住宅の現状をお聞きしてきました。
その仮設では、高齢化が進んでいるということでした。
お子さんがいる家庭では、高校生になると地元の移転している高校に入学する方が多いため、その高校に近い仮設に家族で移り住んだり、また原発関係のお仕事をされている方も、いわき市に移られていくそうです。
現在は、少しずつ仮設住宅から出て行かれる方もあり、仮設に空きがあれば、別の仮設に移り住むことも可能だそうです。
それにより、元々お住まいだった地域から遠い仮設では、若い方が減ってしまい、その結果、お年寄りが残ることになり、高齢化となってきているようです。
また、仮設の自治会長さんは、お年寄りの方は車を持っている方も少なく、交通の不便な仮設では、仮設に引きこもりのお年寄りの方もいるとおっしゃっていました。
自治会長さんは、もし中型バス・マイクロバスなどがあれば、お年寄りの方を誘い、季節に応じて花見などに出掛けたり、定期的に帰還困難区域等の自宅にみんなで戻ることができる。大きな車であれば、自宅から生活に必要な大きな物も持ってくることができると。
近隣の仮設には車の大型免許を持っている方もいるので、複数の仮設であれば、バスやマイクロバスの維持管理も可能であるが、そのバスを購入することはできないそうです。
レンタカーでバスを借りるにしても、業者に手配するにしても代金が高く、また地元の自宅に帰る場合はレンタルすることは困難だとおっしゃっていました。
震災から3年が過ぎ、仮設住宅の現状も変わりつつあるようです。
そして、復興住宅の整備が遅れている状況もあり、いつまで仮設に住まないといけないのだろうかともおっしゃっていました。