昨日のブログで、教区推進員連絡協議会「忘れじの集い」について報告をしましたが、その日程で本稱寺の新仮本堂を参拝しました。
また、同寺のある陸前高田市の復興状況について報告します。
先般、7月24日の毎日新聞に掲載されました「希望新聞:東日本大震災 本称寺本堂、引っ越し再建へ 津波で流失、プレハブ4年 岩手・陸前高田」についてお知らせしましたが、記事に記載のとおり本稱寺の仮本堂が土地区画整理事業に伴う工事車両の通行路に重なるため、先月7月16日に移転しました。
移転した場所は、本堂再建予定地の隣接地であり、現在佐々木住職が在住する仮設住宅の道路の向かいです。
新たな場所は、海岸から約2.5kmに位置し、標高が約80mであるため敷地からは、かさ上げ工事のベルトコンベアや海も見えました。
仮本堂は、新たなプレハブとなり、以前より少し室内が広くなりました。
現在、本堂再建予定地は、造成工事が行われており、年明けには着工予定で、来年中の完成を目指されています。
2014年3月24日に稼働しはじめた陸前高田市の大型ベルトコンベアも、来年には撤去される予定です。
このベルトコンベアは、総工費約120億円、全長3kmで、市内の山を削り高台を造成し、その削った土砂をベルトコンベアで運び、平地のかさ上げ工事を行なうために建設されました。このベルトコンベアが建設されたことにより、トラック運搬では9年かかる工期を2年に短縮することができるということでした。
現在、陸前高田市の旧市内・沿岸部付近には、10mを超える盛り土の山が至るところに見ることができ、被災当時とは違う巨大工事現場のような風景となっています。
また、陸前高田市の公営住宅建設率は3割程度で、震災前に本稱寺が建っていた敷地を含む場所に建設された第1号の復興公営住宅(マンション)をはじめ、建設が進められていると聞きしました。
そして、悲しいことにその住人で孤独死をなさられた方がいらっしゃるそうで、新たな住居でのコミュニティ形成が課題となっているようです。
ベルトコンベア撤去後は、造成工事が完了した場所から復興公営住宅、公園や商業施設などの建設が行われ、陸前高田市の風景もまた変わるのではないでしょうか。