連れ合いの転勤に伴い、引っ越してから2週間ほど経つ。
気が付けば、巷はハロウィンの催しで賑わい始めているようだ。
ハロウィンの起源は諸説あって、実は定かでないのだとか。
とはいえ、現在では祖先の霊をなぐさめ、悪霊は仮装して避けるというお祭りになっている。
ケルト文化のあるアイルランドでは、ハロウィンに「バーンブレック」という焼き菓子を食べる習わしがあるそう。
この焼き菓子は、中に指輪やコインなど、いくつかの物を仕込んでおき、出てきた物で先行きを占うという。
現代では、あらゆる菓子がハロウィン用に出回っている。
アメリカで発展したハロウィンでは、いつの間にか子供が家々を回ってお菓子を貰う、「トリック・オア・トリート」の催しが流行。
そのため、ハロウィンとお菓子は分かち難いものとなったのだろう。
日本では、ハロウィンの雰囲気を楽しむために、色や形に工夫を凝らした菓子や料理が流行。
私も、ハロウィン装飾のお菓子をいくつか買った。
ハロウィンの絵柄の箱を開けると、お化けかぼちゃ柄のビスケットが詰まっている。
10月末日から11月最初にかけて行われるハロウィン。
夏の終わりと冬の始まりであり、一年の前半と後半の境目とされる。
ゆえに、物事の移り変わりの境目にあたる。
この時、あの世とこの世も交差するのだという。
日本には八百万神という考えがあって、目に見えない物を大切に思う心がある。
だから、あの世とこの世の境や、妖精に魔法という不可思議なハロウィンが、何だか近しく思えるのかもしれない。
(参考資料:アイリッシュネットワークジャパンHP)