ふくらく通信

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生まれ変わる被災地:閖上2017年7月13日の記録

2017-10-16 19:20:40 | 東北被災地の歩み:名取・岩沼

(2017年7月13日:県道129号線西から港方面へ・旧消防庁舎閖上出張所手前)

 

ようやくここまで進んだ、閖上の再生整備。

まだ、古墳のような盛土地帯も更地もあるのだが、

空き地だらけだった場所に、集合住宅や戸建てが見えるようになった。

 

(閖上港付近・河川堤防上から西方向)

 

 

道路も新しくなり、以前は無かった坂道が出来ている。

これは、その坂の高さの分だけ嵩上げされたということ。

(港方面から西へ・旧消防庁舎閖上出張所の前)
 

 

ただし、女川や南三陸町と違って、商店の整備は遅い。

 

港周辺には、生産加工場や朝市協同組合の販売所などは既に出来ている。

(閖上港周辺)

 

だが、商店を営む人々は、未だに仮設の「さいかい市場」のまま。

 

商工会と協同組合と、同じ閖上でも組織が違うことが、足並みに影響しているようだ。

 

 

 

津波を目の当たりにして、命からがら逃げた住民の心中には、複雑な思いもあるが、現地再建という形で再生整備は進められてきた。

 

 

今までも、これからも、ずっと閖上で暮らす人たちは、相手を慮って言葉を飲み込み、成り行きを見守っている。

 

本当は、言葉を拾い上げながら、うまく仲立ちをしつつ進められるといいのだが。

 

 

それでも、いつも我々を明るく迎え入れてくれる「閖上さいかい市場」の人々。

「みんな、頑張ってくれているんだけれどね。」と、不安や焦りを引っ込めて、笑顔で温かな言葉を交わす。

 

 

まだ続く辛抱の日々。

だが、笑顔でたゆまず日々努め、生まれ変わりつつある町を見つめている。

(2017年7月13日:慰霊碑と芽生えの塔付近)



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