のどかな牧郷ラボにある「藤野電力」
牧郷ラボの入り口を入るとある旗?横断幕?
廃校になった牧郷小学校の卒業生が作った卒業制作が入り口にそのまま残してあります。校庭にはブランコや滑り台。
校庭のはじに置いてある太陽光パネル。
春というより初夏を思わせる日(4月4日)、立川シビルの市民講座企画の打ち合わせのために、「藤野電力」を訪問しました。
「藤野電力」といえば、今をときめく原発にたよらないエネルギー開発の元祖のようにいわれており、自然エネルギー専門に、ずいぶん科学的な仕事をなさっているのかと思いながら訪れました。もしかして東電に代わる電力会社を標ぼうしてる?!なんて思いながら。
ところがどっこい、いい意味で、そんな思い込みを軽く吹き飛ばしてくれる、穏やかで懐かしいような空間で、静かに暮らしを楽しむ人たちの作っているコミュニティであることがすぐにわかりました。
廃校になったかわいい小学校をみんなで上手に使って、楽しいことをたくさん手作りでやってみる。自分の使うものは自分で作るのが基本、工作や科学雑誌の付録を楽しんで作る感じで、エネルギーのことも暮らしに必要なものも、何でも作ってみよう、というのが、ここ牧郷ラボのポリシーでありコンセプト。
何だか有名な「藤野電力」に緊張していったのが、可笑しくなってしまいました。一緒に行った年配の男性が、代表の小田嶋電哲さんのお話をきいて、「うらやましいなあ~!40代でこんな暮らしに飛び込めて、人生楽しめるなんて。リタイア後じゃ趣味だけど、これは生き方だもんね。」としきりにうらやましがっていました。
3・11前にはこんなに有名ではなかったようですが、3.11後は発電のことで一気に有名になったようです。でも私が訪問した感想としては、この発電の技術だけを利用するのでなく、この発電を考え出した、もとの暮らし方生き方を感じ取らせてもらうことが大事だなあ、と思ったのです。
これは水車。小水力発電の見学で見にいった発電機と同じ型。長さは2メートルくらい。これは市販されており8万円くらいで買えるそうです。
真ん中と右のは手作りの水車。直径50センチ幅30センチくらい。
校舎の裏山にある「みんなの広場」。ここにもパネルが面白い形に並べられていました。ここにすべてを自給できる家を創る計画だそうです。右は電気バイク、音が静か。
持続可能な社会のモデルを模索する若い人たちの集まる居場所として、とても楽しい場所だと思いました。
やはりマスコミ情報や人の口からきくだけでなく、自分で行ってみることが大切なんですね。
現場に行って、自分で感じ取ること、それは藤野も福島も同じでした。
桜の木の向こうに見える山の風景がやさしい。