第1回総会を終えて。
2年間のご支援ご協力ありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
2011年3月11日の大震災から半年後の2011年10月から活動を開始したたねまきネットですが、2012年1月の設立記念会以来、活動に参加する人たちが一同に会し、意見交換する機会を持つ余裕がありませんでした。 4月21日にようやく総会を開くことができてほっとしています。
活動開始準備も含めると約2年間、「東京都新しい公共の場づくりモデル事業助成金対象事業」開始から1年3か月、走りに走った日々でした。事務局のメンバーはじめ、協力してくださった多くのみなさんに、あらためてお礼申し上げます。ここまでがんばれたのは、みなさんの暖かいご協力と支えがあったからです。
そして何よりも、絶望に打ちひしがれそうになる中でも、あきらめずに支援を求め続けてくれた福島のみなさんの生きようとする力があったからこそです。救われたのは私たちの方であるともいえます。
我を忘れ、福島とともに、福島とつながる、を合言葉にたねまきネットは走ってきました。この2年間にまいた種には光をあて水や肥料をやりながら、また新たな種もまき続けられたら、たえることのないつながりを作っていけたら、という想いは、今も変わりません。
今回の総会では、これまでの活動を振り返り共有し、福島との関係性の構築を目指して、これからも永く続けられるように、体制も新たにしました。
総会には福島からわざわざ菅野正寿さんが駆け付けてくださいました、福島を出るときには雪だったそうです。4月下旬の雪なんて今までにないことだそうですが、「自然はいつも想定外なのだ」と菅野さんんは話されました。そして福島の新聞「福島民友」に載った若いお母さんの投稿を読んでくださいました。
「今まで小さな子どものために福島の農産物は避けてきた。2年たってようやく大丈夫といわれる野菜を買って食べてみた。そしたらこんなにも福島の野菜が美味しかったんだ!これが野菜の味だったんだ!と思った。」と。
菅野さんは、福島にとどまる人も、福島から出て避難する人も、福島のものを食べる人も食べない人も、その形にこだわるのでなく、なぜそうなっているのか根本的なところを考えないといけない。目先のことで分断されてはいけない、都市と農村の関係も同じ。困難を乗り越えて、信頼しあえる社会をつくっていきたいと話されました。
たねまきネットの活動の広がりと深まりを確かなものにするために、今年度1年を、また皆様と共に歩みたいと思っています。
新年度からは、共同代表として、国立市の狩野強さん、恵泉女学園大学の澤登早苗さん、多摩市の吉田千佳子さん、の3人が代表を引き受けてくださいました。遠藤は代表を降りて実務に専念すべく事務局長として引き続き活動させていただきます。ネットワークの体制としてはとても望ましい形ができたと思います。
これまでの皆様のご支援ご協力に感謝し、ご挨拶と簡単なご報告をさせていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク
事務局長 遠藤良子
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