たねまきネット・夏合宿in牧丘
8月11日~12日に、恵泉女学園大学の澤登先生のお宅に伺って、集中討論と畑見学研修をさせていただきました。
主な討論課題は、
1,8月4~5日に参加した「Weフォーラムin福島」の報告
2,を受けて、たねまきネットとしての、今年度後期の活動方針(主に小高商業高校の生徒受け入れ)について。
3,「てくてく農園」について
です。
話し合ったこと
福島の厳しい現状を共有した上で、今年度も小高商業高校の生徒さんを招きたい。前回はたねまきプロジェクトネットワークの活動の全領域について知ってもらうためのイベントだったが、今回は、顔の見える関係のできた小高商業高校生の受け入れを中心にプログラムを組みたい。
また「てくてく農園」については、新しい公共モデル事業助成金の期間終了後も続けていくには新たな助成金申請も必要。また大切なのは、被災者の皆さんが続けていきたいという気持ち。作業スタッフも沢山ほしい。等々あるので、「てくてく農園」関係者が集まって話し合う必要があり。
澤登先生ともじっくりとお話でき、恵泉の受け入れ体制などについての現状と今後をお聞きすることもでき、活動について前向きに取り組める見通しができました。
山梨の中でも盆地の低いところではなく斜面のところなので、涼しく心地よい中で討論でき、またキウイとぶどうの畑も案内していただき、実りある合宿でした。澤登さんの畑の写真をご紹介します。
サイドレスハウス
というのは、澤登さんのお父さまが考案したハウスで、サイドがない、つまり天井だけのハウスです。こうすると通気性がよく熱もたまらず、ちょうど良い温度が保てるそうで、微妙な温度管理を要する葡萄栽培によくかなったハウスなのだそうです。
点滴灌水といって、スプリンクラーで水を撒くと地面を叩き覆うようになり土によくないが、このホースに細かい穴のある管から少しずつジワジワと土に水がしみこむのは土を痛めない。また水のフィルター(真ん中の写真の奥にある縦長長方形のもの)もある。葡萄はとてもデリケートな果物なので、有機栽培で作るのはとても困難なことで、うまく行かなかったらここに住めなくなるかもしれないという覚悟もなさって続けてきたお父さまが、そんな中で考案され、工夫された様々な行程がとてもよく伝わってきました。
樹齢50年の葡萄の古木。もう働くことはないが記念にとってあるそうです。
また畑の入り口付近の立て札に「うわみず桜」とあります。樹齢80年の桜の木だそうです。農業者としての歴史と誇りを感じる桜の木でした。枝の先に小さな赤い実をつけていました。この大きな古い木が年をとっても可憐な美をつけているのがとても魅力的でした。
この他にキウイの剪定の仕方なども教えて頂きました。朝食も外でオーガニックなパン、コーヒーサラダなどで美味しく素敵な朝食を楽しませていただきました。写真を載せておきます。
皆さんともぜひ一度、援農と研修に行きたいところです。
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