福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク

(通称:たねまきネット)
農と食を中心に、小さな種をまきながら、永続的な支援活動を行う。

放射能と戦うとは

2012年04月01日 | 福島有機ネット

2012/03/24 福島県有機農業ネットワーク全国集会 郡山磐梯熱海、ホテル華の湯

3月24日福島県の有機農業者が主催した福島視察・全国集会(磐梯熱海)に全国から農業者、商業者、消費者、研究者など360名が参加、食と農に責任ある者たちが復興の主体であり、科学的知見に基づいた具体的方針で乗り越えることが提起されました。25日は飯館村・南相馬コースと福島・二本松コースに分かれて現地視察、マスコミ報道では伝わってこない、福島の人々がおかれている現実にふれる機会となりました。

◆シンポジウム映像はこちらから
http://the-news.jp/archives/11262

◆視察に参加されたかたの感想

「まるけい果樹園」の除染作業視察と菅野正寿さんの水田の反転耕視察、に参加しました。樹木の「除染」というものを始めてみました。一言で、大変!!な作業です。簡単にいうと、樹木1本ずつを高圧洗浄機(シャワー)で洗う、または樹皮をコリコリ小さな鎌のような器具で削っていく作業です。果実の放射性物質は、土から根が吸うのではなく、樹の幹や枝についたものが、果実に移行するのだそうです。 

従って、樹皮から取り除く作業を丹念にやることが、果実の汚染を防ぐことになるそうです。 
気の遠くなるような作業です!でも、やるしかない!!と、農業者は真剣です。
 
菅野さんの田んぼも、1枚ずつ、山の水が入ってくる口と出る口とで線量がかなり違うので、本当は1枚ずつの田んぼの場所による数値が必要なのだそうです。細かく、かつ、広大な飽くなき作業が求められます。
 
「放射能と戦う」という言葉の意味が実感としてわかりました。戦うのだ!という決意と、忍耐力、持続力がなければ、とうていできないことです。
 
菅野さんの、政府にも東電にも言いたいことは山ほどあるがでもやるしかありません!」という言葉が、その重さを感じさせました。
 
これはほんの一こまの話ですがこうした戦う農業者の営みに、都会の私たちがどのように応えていけるのか?!
 
今はまだ未知のことばかりですが一緒に考えていくために何度も何度も、足を運びたいと思いました。