ドゥンドゥン馬鹿

ドゥンドゥンバ狂もそうでない人も・・・もちろんジャンベ・ジェンベにまつわる話し・・・

日記19

2010年02月26日 04時31分31秒 | Weblog
2月23日

離陸。

席は窓際。

夜のマリは
赤い大地も真っ黒
灯りはポツポツ

すぐに真っ黒になった。

鈍痛も沈静化している。

離陸してすぐ機内食が出る

そしてすぐに眠った。



2時間ほど寝ただろうか

鈍痛の揺れ戻しで起きた。
姿勢を変えるとすぐにおさまった。

アルジェリアの上空だろうか

ひと安心して窓から外を眺めると

嗚呼

真っ黒な大地と対極の

見たこともないような

満天の星空

1万メートル上空ということもあるだろうが

夢にも出てこないような星空がそこにあった

それが

地中海が近づくとともに
星数がどんどん少なくなって
反比例するように地表の灯りが多くなってくる

首都アルジェ上空ごろには
星はほとんど見えなくなって
地表はまばゆく光り輝いている










無事シャルルドゴール空港へ着陸

痛みも大きくなってない

シャトルで移動
乗り継ぎもスムース

朝食をと思い空港内のカフェへ
野菜ジュース・コーヒー・クロワッサン
フランス風?




しめて28ユーロ也。

え?

3,640円分?

さっきまで500セファーの食事をしていたよな
500セファーと言えば100円分

物価36倍か。

時間は9時。
まだ4時間半ある。

しばし休憩。

お。

急に西洋風の食事をしたせいか
おなかが痛くなってきた。
数回トイレへ。

やばい。
座薬が出てしまった。

何度かして離陸1時間前に最後の座薬挿入。

腹痛は治まるも鈍痛が増してきている

座薬の効き目も薄らいできているのか?

パリが寒いせいか寒気もしてくる。

一昨日からマラリヤの薬も飲んでないのでまさか?とまで思ってしまう。

不安は人を弱くさせる。

俺はバガリジャンがいうところの
特別な運を持って生まれた男なんだから
と肝に押し込んで搭乗口へ。

もう腹は括った。
バゲッジの確認もした。

また窓際

バマコの医師ドクターToureの言葉を思い出して
客室乗務員に堂々と告げた

「私は結石を持っていて、場合によっては痛みが我慢できなくなることも想定できます。その時は横になれるスペースを確保して下さい」

1か月前の自分はきっと遠慮して
言わなかったかもしれない。

堂々と
結石保有者としての誇りのように
告げた。

これが決め手だった。

何度か激痛になりそうになって
映画も4本見たし
5分に一度姿勢を変えたり
乗務員から奪った1.5リットルの水を呑みながらも

耐えられたのは
何かあった場合、絶対に対応してくれるという安心感と
それを当然のことのように思える如く肝が据わったこと

分厚く垂れこめていた雲が
切れた途端に佐渡島が見えた。

日本だ。

安堵と焦燥

結石との戦いで忘れていた
「帰国するという事実」

沢山の出来事があったので驚いているが
それをどう消化していくか
それが本当の課題なのだ

それへの焦燥が出てきた。

いや

アフリカで得たもう一つの大きな教訓があった


コツコツと少しづつやって行こう!を意味する

「ドニドニ」があった。

ドニドニで行こう。

焦りは禁物だ。

ドニドニ。


日本時間9時08分
成田へ着陸。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お帰りなさい! (musokoroba)
2010-02-26 06:43:53
まずは、ゆっくりお休みくださいね。

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お帰り! ()
2010-02-26 10:08:23
無事でなにより

壮絶な体験記、ハラハラしましたが、懐かしさいっぱいで読ませていただきました。

温かい風呂とご家族団欒でゆっくりしてください。
腎臓対策はマクロビオティックお勧めします。
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お帰りなさい (さかいり)
2010-02-26 10:43:07
一気にここまで読ませていただきました。
ユスフさんのお話、非常に考えさせられました。何のために働くのか、ってね。

しかし、「ドニドニ」っていい響きっすね。
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Unknown (たくみ)
2010-02-27 04:25:16
無事で何より。
ネットカフェでちと泣きそうになりましたよ。。
帰ったらたあさんたちと一杯やりましょ。
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