ドゥンドゥン馬鹿

ドゥンドゥンバ狂もそうでない人も・・・もちろんジャンベ・ジェンベにまつわる話し・・・

日記18

2010年02月26日 03時46分27秒 | Weblog
2月22日

6時起床

昨夜20時に入れた座薬がまだ効いている

よし10時間は効くということは
飛行中もOKということだ

安心して発てる。


スーツケースが重かったのと
ジェンベをプロテクションする意味で
着替えをジェンベバッグに詰め込む

よし荷造り完了。

タクミが最後に言った。

「ホントにひとりでいいのですか?エールフランスの帰国便には空席が出たとの情報をNが調べて連絡をくれたので、今なら変更可能です。」

いやいや、薬が効くこともわかったし
タクミのフリーの1週間を奪うことのほうが
私には大きなプレッシャーだったから
「気持ちだけ有難く」
と返答。


ユスフがタクシーを呼んでくれた。
エールフランスのダウンタウン出張所で
先に荷物を送る手配をする。

便は23時半だから
夜は空港が大混乱するし
ダラも勧めてくれたので。

11時に着くと沢山の人が
並ぶこと30分

エールフランス職員は
とても明るく
親切にしてくれて
何と成田までのチケットも
そこで取れた。

あとは発つのみ。


この焦がすような暑さと日射し
むせかえるような匂い

多くの出来ごと

帰りに工房に立ち寄る。
最後に工房のみんなに挨拶をしに。

「大丈夫なのか?」「今度はいつ来るんだ?」

皆、心配して言ってくれる。



うわべで話さない。

これがマリで一番多く感じたこと。

うわべで挨拶・うわべで心配する・うわべで受け答えする・・・・
はからずともしてしまうことが多い自分と正反対

これを本当に一番多く感じた。

皆はホントに心配してくれている。


みんなのことを思い出しながら
日本でジェンベと携わっていきます。
ゆっくりでも
一生かけて
みんなに恩返しをしていきます。

日本でTDFのジェンベを叩いてくれている皆さんにも
この彼らの「うわべでない想い」を
ココロの芯に伝わるように
うわべでない真心を込めて創っていきます。

たかだか皮張りができるくらいで
ちょっと職人づらしていた自分が本当に恥ずかしい



うわべにならないよう。


「カンベ(またね!)」


マリに来て自信が持てずに小声でしか話せなかったバンバラ語
最後にみんなに大きな声で
一番大きな声で叫べました。

みんなも一斉に手を挙げて叫んでくれました。


嗚呼


夜がやってきて

ユスフが兄弟の車を借りてくれて

タクミと一緒に空港まで送ってくれました。

21時。
空港は予想通り荷物送り待ちの人で行列

ユスフが職員に「この人はチケットを持ってるから全てスルーにさせて」
と言わんばかりに話す。

ユスフはいつも誰かのために
全てに120%で即取り組む。
そういえば昨日夜最後にユスフにいろいろありがとうと伝えた時に
「いつも忙しくカリカリしたり大声出したりでびっくりしたかもしれないけど、それが私の人生だから気にしないでくれ。すまなかった」
と言っていた。

日本で嫌になるくらい仕事が忙しい人々へ。
貴方はどれだけ多くの人のために
どれだけの使命感を持って
充実して過ごしていますか?

少なくともサラリーマン時代の自分は
誰かのために・・・という言い訳や
これでいいのか?という疑念で
仕事をしていた帰来があった.

一時はいつも忙しそうにしているユスフが
日本人以上に不幸に見えた時もあった。
大きな勘違いだった。
彼はすすんでそれを選び愉しんでいる。


最後の握手。
タクミ。
本当にありがとう。
お前とTDFをやれていることを
誇りに思います。

ユスフ。
本当にありがとう。
今度は喋れるようになって
また来ます。

最後にユスフが
うわべでない言葉で
「グッドラック」
と言ってくれた。

その英語は私でも分かった。

うわべでない心のこもった英語だったから。

堪えていたものが溢れてきた。
今、これを書きながらも溢れてくる。

入国ゲート・待合室でも止まらなかった。

あまりにも入国がスムースだったので2時間搭乗ロビーで待つ。

最後に座薬を挿入。これでパリまでもつ。

23時50分。
離陸。


さようなら

真心の国マリ


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