日記１７

2月21日

6時半起床。

昨晩寝すぎたせいか寝すぎでだるい。
鈍痛も和らいでいる。
久しぶりに迎える心地いい朝。

明日はいよいよ帰国の途に就く。
後半の4日間が結石でこんな具合になってしまったことは
残念ではある。

しかし

この旅で見たもの
この旅で得たもの

大きい。

渡航前にフェアトレードを否定するような感覚を持った
今はまた大きく変わった。
アプローチ方向は別だが。

中国がアフリカでどうしているか
アフリカから中国はどう捉えられているか？

言葉の重要性

ジェンベ

ダンス

お金と幸せ

健康の有難さ

友情

家族

両親

沢山のあれこれ・・・・




今日はとことんゆっくりした。
日曜だけど結婚式にも行かなかったし。

夜になってアダマがユスフ邸に来た。
そうか、日曜日は工房の従業員も社長宅に気軽に来るのか。

いや、違った。
私が心配で会いに来てくれたのだった。

しかもさりげなく。


その後コートジボアールから試作モデルをもって
工房の人がやってきた

試作品5本。

悪くは無いが今までのラインと大差がないのと
彫りのダイナミックさが弱い。

いくつか注文をつける

同時に来バマコ時にギターをプレゼントしたＪが
ギターケースを背負ってバイクで来た。


何と

最後の夜なので
私に弾き語りをしてくれるという。

嗚呼。

神よ、どうして私はこんななのか。
その想いにしっかり答えられる体調でないのか？
彼らはどうしてそこまでに人を思いやれるのか？

感動とショックが同時に襲ってきた。


Ｊは私が使っていた右用のストラトを
左利きフォームで器用に
当然ピックなど使わずに
自然に出ているであろうペンタトニックの旋律とユニゾンになるが如く
太い声で優しく

何度も
何度も
唄ってくれた。

満天の星空の下
流れる至福の時間

しかし私の芯に溜まった疲れが
眠気となって襲ってきて
私はこの至福の状況で
眠ってしまった。

失礼千万。


大きな後悔



バマコ最後の夜だった。