日記１１

２月１５日

７時起床。

土日と間が空いたのでマダンのソロの復習。

タクミの手を借りずにパレまでのタクシーの金額交渉。
ミルセサーの意味が判らず、結局タクミに聞いてしまった。

出直し。

パレに１０時半に到着、１１時からパピスレッスン。
手数の多い、しかもトンとクラックの使い分けが極端に大切なフレーズの連発に撃沈。
何回やってもだんだん悪くなるばかり。
やはり練習不足。

見かねたパピスがトニッククラックエクササイズのフレーズを数種くれた。
ずっと大切に、沢山練習しよう。

ダラに沢山お願いをした。
お土産の相談やコラのオーダーなど。
嫌な顔ひとつせずに、本当に親身になって手伝ってくれるダラマン。
いつか沢山のお返しをしたい。

相変わらず満員すし詰めのソトラマで工房まで。
でも乗りなれるとソトラマ、実にいい。

工房ではカナダの４０フィートコンテナが出発して、新たにアメリカ行きの組み上げがヒートアップしていた。
ホセがジョークを交えながらテキパキと指示を出していく。

そんな中、私用のお化けジェンベをアダマが進めてくれている。
自らリング造って素手で溶接
エッジングなど実に手間暇かけて丁寧にやってくれる。
あまりの注力ぶりにクレイドルが４２になってしまった(笑)

アダマだけではなく、今回の旅で一番感じたのは現場で働く彼らのこと。
どんな形でもいいから彼らに恩返しがしたい。

工房からユスフ邸までタクミと日本でのことを話しながら初めて歩く。
20分くらい、夕方の心地いい風を浴びながら。

アフリカだけではなく日本でだって、
皆それぞれの問題を抱えながら
それでも前に進んでいる。

自分もそう。
昨日、父親が退院したそうだ。
無事退院、、とはいかない。

アフリカの人は皆、親を本当に大切にしいている。
というか、親は絶対的な存在。
自分は真逆になっているな。
改善したい。

7時ごろ先日オーダーしたセセの試作品が出来てきたのでチェック。
少し小振りだったのでリサイズ含めて改善要求。
皆さん、楽しみにしててね！
日本初上陸ですよ！ＮＩＤＯセセ！

コートジ渡航について話し合う。
今のＴＤＦが依頼している工房以外にコンタクト。
試作品を5種類オーダーした。

選挙が終わったばかりのアビジャンはまだ治安が不安定との事。
渡航せずにバマコを拠点としてやりとりをするようになりそうだ。

21時、夕食を取りながらもコートジのシェイプやカービングについてあれやこれやと話し合う4人。

バマコに来て10日間。
毎日毎晩数時間かけて。
これだけの熱と力と時間とコストを費やしてまで
アフリカと一緒に創り上げていきたいから

見栄えのいいものをメール一本で
「それ頂戴ね！」
と頼むのは簡単。

沢山の人の手と沢山の時間を経て
その一つ一つの断片を今回垣間見れたこと。

日本のみんなの手にＴＤＦとして渡していく上で
とても為になるものが沢山得られました。

今、23時半。
まだタクミとホセがディスカッションしている。

一足先に部屋へ戻ってこれを書いてます。

毎日こうして生真面目に日記を書いているのは
毎日毎日、今日も数日分の出来事と感情の揺れ動きがあって
書かないと脳のリミッターが切れてしまうから。

帰国して日記を読み返した時に
それぞれの情景を思い出しながら、、、

その時を楽しみにしていよう。

おやすみなさい