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2月6日
3時に寝たばかりだというのに日本生活のクセか5時に目覚める(笑)。
外は当然暗いのだが呻き声があちらこちらで聞こえている。
予備知識ではモスクのお祈り・・かと思ってたけど、どうやら「モスクへお祈りに来なさい!」という号令らしい。
結局眠れないので散歩でもしようと思って1階に降りると子供達が不思議そうに見てる。
思い切って「アニソゴマ。ネートゴーヒデトヤポネ」と言ってみたが通じてない(笑)
めんどくさくなって日本語で話し通したら更に不思議感があったものの向こうもバンバラでガンガン話してきた(笑)
しかし澄んだ目、話には聞くものの本当に綺麗。
朝食はフランスパンと目玉焼きトマト添え。そしてケンケリバという名の甘いお茶。こいつが美味しかった!
ユスフが帰ってきた。何と工房で夜中まで作業をしていたので工房に泊ってしまったとの事。ユスフの肩には、この家で働く沢山のハウスキーパーの他に、工房で作業をするこれまた多くの作業員がのかっている。またそれを頑張ることを喜びとしているユスフ。まるで日本人のようだ。
ユスフはシャワーを浴びてすぐ工房へ向かうという。
車でユスフの工房に。永い初日のスタートだ。
日射しはやはり強烈だ。地面も空気も全体が赤い。
岩原さんは最初にマリに行った際「火星だ、ここは」と思ったそうだ。
飛び出してくるジャッカルを避けながら2分ほどでユスフの工房に到着。
幹線道路沿いにある軒先で4人のマリ人が嬌声を上げる
「タクーーーーーーーーー!!!!!」
タクミに駆け寄る4人。4年前からタクミはここで毎年寝泊りをしながら作業を彼らと共にしてきた訳で、そんな旧友に会った彼らの喜び方がとても感動した。
彼らは若手で、工房の軒先でボディを補修したりナイフで器用にボディを研ぎペーパーでフィニッシュするのが役目。
気持ち木陰はあるものの直射日光の中でのその作業は過酷を極めるはずなのに全く意に介さない。
いくつかあるドアを開け工房の作業部屋へ。
そこでも「タクーーー!!」コールだ。
迎えてくれたのはヤギの毛を体中に付けながら皮張り中のベテラン5人。丁度アメリカへ輸出向けのジェンベを張っている最中だった。
しばし見学したりTDFの乾燥中のボディを確認。
ここは木陰で風も通るので比較的心地がいい。
ホセがリングの折り返し皮の長さを入念に注文を出していた。
ホセは「4フィンガーだぞ」と言っているようだが彼の指は私の倍はありそうなのでとんでもないぞ!と突っ込みたかったがここでもやはり言葉が見当たらず断念。
皮張りを毛だらけになりながら手際よく進めていくのはベテランのアダマ。
その姿に非想感は微塵もない感じ。
ひたすらリングを作っているのは長身のジョルダン。
佇まいがサミュエルジャクソンのようだ。
お土産で持ってきたジーンズ16本をユスフがひとりひとり呼んで配る。
みんな本当に嬉しそう。アダマは早速はいて作業開始!
そして私が高校生時分に使っていたエレキギターをユスフが
「今日はいないけどジェリにお土産だ!」
とギターを見せると嬌声は更に高まった。重たい思いをして持ってきて本当に良かった。
TDFのエクストラボディは100本に1から2本しか取れないので100本オーダーには1万本を切る必要があり、実際1年かけても50本しか集まっていなかった。
この現実、日本の地で机上の空論をしていた時は現実味がなかったが、少しのクラックを本当に懇切丁寧に直して補修し、綺麗に仕上げたジェンベを持ってきて「これはどうだい?」とばかりで、しかもすがる様な目で見つめられた時に、このままではいけないと思い直しました。
ホセがジェンベを習っているムサクヤテが工房にやってきたのでワークを見学しようと
思ったら一緒に受けることに。
ムサクヤテはマリ人特有のクセのない叩き手で、その音は力みもなくとても澄んでいる。
ドゥンドゥンバでウォーミングアップをするあたりもそう。
クク・スク・マダンをやった。
工房はというと暗くなっても作業は終わらない。
暗闇の中で屈み込んでカリテを塗り込むなど本当に彼らは良く働きます。
気づくとホセがいないので電話をするとチミチャマ(酒飲み)の彼は隣のバーで呑んでいるとのこと。
皮張りスタッフのジョセフに案内してもらうとそこは野外の真っ暗な中に立つ掘立小屋のバー。どうやらイスラムが80パーセントを占めるマリではオオぴらに飲酒は禁止されているようで、電気一つない暗闇で皆呑んでいる。
我々ホセとタクミとジョセフとジョルダンとムサと私も星空の下でひたすら呑む。
赤い砂ぼこりの日中とは大違いで空気が澄む夜は星がまるで降ってくるようだ。
今日初めてのマリに来てみんなと一緒に皮張りもして一緒に叩いて、そしてこうして一緒に星空の下で呑んでいる。
これを感動と言わずに何と言おうか?を伝えたくてバンバラで伝えようとしたが断念。タクミに通訳してもらった。
感動の気持ちが伝わったようで皆が乾杯してくれた。
そのあたりからバーのBGMがライイオネルリッチーになる。
きっとホセが超楽しそうにしているので気を聴かせたのだろう。そのうち訳のわからない日本のシンガーの曲になった。
これには一同爆笑。気を遣いすぎだぞ!マスター!
小一時間、何しろ耳元・足元に蚊の羽音を感じてビビっていた私。
でもね、よくよく思えばこんな贅沢な瞬間をマラリアごときに奪われてたまるか!ってことで粘り、結構呑みました。
帰りはタクシー。約5分の道程は700セファー(140円)
ミャメがすかさず夕食を山盛りで出してくれたが、何しろいっぱいいっぱいで残してしまった。ンファラー(おなかいっぱいだー)という単語が会話集に出てくる意味が今初めて分かった。シャワーを浴びて23時就寝。
あーー初日から本当に濃い。
3時に寝たばかりだというのに日本生活のクセか5時に目覚める(笑)。
外は当然暗いのだが呻き声があちらこちらで聞こえている。
予備知識ではモスクのお祈り・・かと思ってたけど、どうやら「モスクへお祈りに来なさい!」という号令らしい。
結局眠れないので散歩でもしようと思って1階に降りると子供達が不思議そうに見てる。
思い切って「アニソゴマ。ネートゴーヒデトヤポネ」と言ってみたが通じてない(笑)
めんどくさくなって日本語で話し通したら更に不思議感があったものの向こうもバンバラでガンガン話してきた(笑)
しかし澄んだ目、話には聞くものの本当に綺麗。
朝食はフランスパンと目玉焼きトマト添え。そしてケンケリバという名の甘いお茶。こいつが美味しかった!
ユスフが帰ってきた。何と工房で夜中まで作業をしていたので工房に泊ってしまったとの事。ユスフの肩には、この家で働く沢山のハウスキーパーの他に、工房で作業をするこれまた多くの作業員がのかっている。またそれを頑張ることを喜びとしているユスフ。まるで日本人のようだ。
ユスフはシャワーを浴びてすぐ工房へ向かうという。
車でユスフの工房に。永い初日のスタートだ。
日射しはやはり強烈だ。地面も空気も全体が赤い。
岩原さんは最初にマリに行った際「火星だ、ここは」と思ったそうだ。
飛び出してくるジャッカルを避けながら2分ほどでユスフの工房に到着。
幹線道路沿いにある軒先で4人のマリ人が嬌声を上げる
「タクーーーーーーーーー!!!!!」
タクミに駆け寄る4人。4年前からタクミはここで毎年寝泊りをしながら作業を彼らと共にしてきた訳で、そんな旧友に会った彼らの喜び方がとても感動した。
彼らは若手で、工房の軒先でボディを補修したりナイフで器用にボディを研ぎペーパーでフィニッシュするのが役目。
気持ち木陰はあるものの直射日光の中でのその作業は過酷を極めるはずなのに全く意に介さない。
いくつかあるドアを開け工房の作業部屋へ。
そこでも「タクーーー!!」コールだ。
迎えてくれたのはヤギの毛を体中に付けながら皮張り中のベテラン5人。丁度アメリカへ輸出向けのジェンベを張っている最中だった。
しばし見学したりTDFの乾燥中のボディを確認。
ここは木陰で風も通るので比較的心地がいい。
ホセがリングの折り返し皮の長さを入念に注文を出していた。
ホセは「4フィンガーだぞ」と言っているようだが彼の指は私の倍はありそうなのでとんでもないぞ!と突っ込みたかったがここでもやはり言葉が見当たらず断念。
皮張りを毛だらけになりながら手際よく進めていくのはベテランのアダマ。
その姿に非想感は微塵もない感じ。
ひたすらリングを作っているのは長身のジョルダン。
佇まいがサミュエルジャクソンのようだ。
お土産で持ってきたジーンズ16本をユスフがひとりひとり呼んで配る。
みんな本当に嬉しそう。アダマは早速はいて作業開始!
そして私が高校生時分に使っていたエレキギターをユスフが
「今日はいないけどジェリにお土産だ!」
とギターを見せると嬌声は更に高まった。重たい思いをして持ってきて本当に良かった。
TDFのエクストラボディは100本に1から2本しか取れないので100本オーダーには1万本を切る必要があり、実際1年かけても50本しか集まっていなかった。
この現実、日本の地で机上の空論をしていた時は現実味がなかったが、少しのクラックを本当に懇切丁寧に直して補修し、綺麗に仕上げたジェンベを持ってきて「これはどうだい?」とばかりで、しかもすがる様な目で見つめられた時に、このままではいけないと思い直しました。
ホセがジェンベを習っているムサクヤテが工房にやってきたのでワークを見学しようと
思ったら一緒に受けることに。
ムサクヤテはマリ人特有のクセのない叩き手で、その音は力みもなくとても澄んでいる。
ドゥンドゥンバでウォーミングアップをするあたりもそう。
クク・スク・マダンをやった。
工房はというと暗くなっても作業は終わらない。
暗闇の中で屈み込んでカリテを塗り込むなど本当に彼らは良く働きます。
気づくとホセがいないので電話をするとチミチャマ(酒飲み)の彼は隣のバーで呑んでいるとのこと。
皮張りスタッフのジョセフに案内してもらうとそこは野外の真っ暗な中に立つ掘立小屋のバー。どうやらイスラムが80パーセントを占めるマリではオオぴらに飲酒は禁止されているようで、電気一つない暗闇で皆呑んでいる。
我々ホセとタクミとジョセフとジョルダンとムサと私も星空の下でひたすら呑む。
赤い砂ぼこりの日中とは大違いで空気が澄む夜は星がまるで降ってくるようだ。
今日初めてのマリに来てみんなと一緒に皮張りもして一緒に叩いて、そしてこうして一緒に星空の下で呑んでいる。
これを感動と言わずに何と言おうか?を伝えたくてバンバラで伝えようとしたが断念。タクミに通訳してもらった。
感動の気持ちが伝わったようで皆が乾杯してくれた。
そのあたりからバーのBGMがライイオネルリッチーになる。
きっとホセが超楽しそうにしているので気を聴かせたのだろう。そのうち訳のわからない日本のシンガーの曲になった。
これには一同爆笑。気を遣いすぎだぞ!マスター!
小一時間、何しろ耳元・足元に蚊の羽音を感じてビビっていた私。
でもね、よくよく思えばこんな贅沢な瞬間をマラリアごときに奪われてたまるか!ってことで粘り、結構呑みました。
帰りはタクシー。約5分の道程は700セファー(140円)
ミャメがすかさず夕食を山盛りで出してくれたが、何しろいっぱいいっぱいで残してしまった。ンファラー(おなかいっぱいだー)という単語が会話集に出てくる意味が今初めて分かった。シャワーを浴びて23時就寝。
あーー初日から本当に濃い。
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