最近投げ竿の感度についての質問コメントをお二人の方から頂きました。それで興味を持っておられる方も多いと思うのでちょっと感度について書いてみようと思います。
竿の感度は色んな要素で変わって来ますので要素ごとに特徴を説明しますね。
1:竿の材質
竿の材料として使われてる物はカーボンが主流ですが安い物は含有率が低くガラス素材も含まれます。
それでカーボンの含有率が高い物ほど高感度ですがカーボンにも種類がありより高密度なカーボン素材の方が良いですよ。
例えばダイワならHVFよりもSVFの方がより高密度で反発力も強く良く飛びます。
ちなみにSVFはプロキャスター以上の物に使われてますよ。
2:竿の構造の違い
シマノのスパイラルXやダイワのX45構造などはネジレに強いということは有名ですが実は感度に関しても良いですよ。
それと竿自身の長さや太さによっても変わって来ますね。それで細くて短い物が感度が良いですよ
例えばシマノのスピンパワー365やダイワのキャスティズムなどが細い竿の代表です。
あと並継竿と振出竿でも違いますね。
振出式は内側に竿を仕舞う構造なので並継式よりも太くなりますし継目も多くなるので継目で発生するヒズミも多くなるので並継式には敵いません。
3:ガイドの違い
魚からの振動はラインからガイドを通して竿本体に伝わります。それでガイドが柔らかいとバネのような働きで振動を吸収してしまうので固い物ほど感度が良いですよ。
ちなみに材質別にAGS>チタン>ステンレスの順番です。
それとガイド数も大きな要因ですね。当然ガイド数が多い物ほど感度が良いですよ。
一般的に並継竿では7個に対して振出竿は5個ですからこの点からも並継竿の方が感度が良いんです。
4:竿の号数の違い
同じ銘柄の竿でも実は選ぶ号数によって感度は変わって来ます。
例えばスピンパワー365ですとEX+が1番高感度だそうです。これはシマノのテスターの日置さんも言っておられたので間違いないですよ。
それとトーナメントキャスターAGSでは33.35号はガイド数が7にたいして27,30号は8なのでこちらの方が感度が良いです。
飛距離の点から考えると大きい号数の物が有利なんですがどうしても重くて太くなるので感度は少し落ちてしまいます。
では柔らかい物が良いかといえばそうでもなく柔らか過ぎるとバネのように吸収してしまうので適度なバランスが重要なんですね。
それでだいたいですが27~30号くらいの物が一番良いように思います。
総括として感度の良い竿は並継式で良い素材を使ってる物なので価格は高くなります。
でも他の要因でも感度は変わって来ますので安い物でも十分楽しめますから工夫することが大事ですね。
例えばラインは伸びの少ないPEラインで出来るだけ細い物が高感度になります。
あとは天秤の種類や号数でも変わって来ますのでバランスを考えながら工夫していくと良いですよ。
最後に私が持ってる竿を高感度順に並べると下のような感じです
エメラルダスAG86M>ラブラックスAGS106ML>(トーナメントキャスターAGS27-405、スピンパワー365FX+、キャスティズム15-290)>サーフランダー405BX>ランドサーフ30-405
エメラルダスとラブラックスは投げ竿では有りませんがチョイ投げには持って来いな竿なので一緒に並べてみました。
以上長々と書いてきましたがこれから投げ竿を購入しようと思ってる方の参考になれば幸いです。
感度についての詳しい解説、大変参考になりました。
ルアーロッドの感度には投げ竿はどうしても敵わないですよね。私の手持ちのロッドでもチョイ投げではエギングロッドが飛距離と感度の両面では最強です。しかし、感度だけだとアジングロッドやメバリングロッドが一番です。しかもULのメバリングロッドは良く曲がるので掛けた後も楽しめます。ただ、飛距離が問題で2色飛べばいい方なので近場にキスがいればいいのですが、最近私が通ってる白尾海岸~千里浜は近場はチビスズキの巣窟になっており厳しいのが現状です。だから、チョイ投げも本気投げもできるサーフランダー305FXを持っていくことが多いですね。305FXも投げれば5色は飛びますから十分です。
でも、一番楽しいのは、感度良く掛けた後も楽しめるメバリングロッドですね。midnightdriverさんも機会があれば試してみてください。
実は投げ釣りを本格的に始める前はチョイ投げメインでしたのでメバリングロッドも使ったこと有るんですよ。
それで私の使ってたのはSZMの安い物ですが結構感度が良かったです。でも不注意で堤防から落としてしまいそれ以来はメバリングロッドを使用したことはないですね。
またメバリングも興味の有る釣りなのでそのうち買うかもしれないです。