満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『ナルニア国ものがたり 第一章 ライオンと魔女』

2006-04-07 01:25:24 | 映画

半年前に前売り券を購入済みだったのにも関わらず、今まで行けずにいました、『ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女』を観て来ました!

ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーのペベンシー家の兄弟は、空襲を避けてロンドンから田舎の学者の屋敷に疎開する。古く由緒あるその屋敷で、ひょんなことから古めかしい衣装だんすに入り込んだ末っ子のルーシーは、そのタンスの中が不思議の国ナルニアに通じていることを発見する。ナルニアで出会ったフォーン(腰から下が山羊)のタムナスさんに家に招かれ、ルーシーはナルニアのあらましを知る。ナルニアはこの100年、白い魔女の陰謀によりずっと冬のままでいるという。しかしナルニアに伝わる予言では、アダムの肉、アダムの骨(=人間の男女)がナルニアにやってきた時、悪者は滅ぼされるとされていて、白い魔女は人間を見かけたら捕まえて連れてくるようにと触れを出していた。ルーシーと知り合い、ひどいことはできないと悟ったタムナスはルーシーをもとの場所に帰す。
屋敷に戻ったルーシーは兄弟にナルニアの話をするが信じてもらえない。が、ひょんなことから全員でたんすに入り、ナルニアに迷いこむことになって・・・?

というようなお話です。
あまりにも有名なC・S・ルイスの名作『ナルニア国ものがたり』の映画化です。わたしは例によって原作信者なので(笑)どうあろうととにかく観なくては、と思い前売りも購入していたのですが、ようやく観ることができました。

感想というか、どうしても言いたいことといたしましては、どうか原作未読の皆様、原作もお読み下さいと声を大にして言いたいです。
映画は映画でなかなかいい出来だったとは思いますが、兄弟の中でただひとり、悪の道に傾きかけるエドマンドの描写が足りなすぎて誤解を与えていると思います。以下ややネタバレ気味になりますのでイヤな方はここまでにしておいて下さい。




映画の描写ですと、エドマンドはただ食い意地のためだけに兄弟を裏切ったっぽい感じです。エドの名誉のために言いますがそれは違うんです。白い魔女が魔法の薬で作り出す食べ物を食べた者は、その虜となってしまうのです。エドマンドは魔女がくれるターキシュ・ディライト(※お菓子の名前。瀬田貞二さんは日本の子どもにもわかるように「プリン」と置き換えて訳しました)を食べたせいで、おかしくなっていたのです。その描写が、映画版には一切無い。ただの食い意地の張った子どもみたいな描かれ方になってしまっていて可哀想です。エドは正気じゃなかったんです。信じてあげて下さい。

あと、これは私見ですが、原作の設定より長男ピーターが年長に描かれている気がします。原作のピーターは自分も皆と一緒にふざけるタイプですが、映画のピーターは本当にいいお兄ちゃんすぎて、どうにか皆を守ろうとしたり、エドマンドを助けようとしたりする姿が泣けました。
あとルーシー役(ジョージー・ヘンリー)が可愛いったら。こう言うのもなんですが、美しいとかいう顔立ちではないのですが、ちょっぴり生意気なところが本当に愛らしいのです。最初にナルニアを発見する大事な役、ちゃんと演じきっていたと思います。つーか、子ども達はみんな可愛かった!

映画全体としては、原作ではそれほど長く描写されなかった戦の描写に重きを置いていたり、映画としての盛り上げどころを出すために結構アクションシーンも多かったなという感じです。そのせいか、ビーバー夫妻が原作より若かった(笑)。可愛かったからいいけど。
そしてアスラン・・・!アスランかっこいい・・・!(しかも声はリーアム・ニーソンだよ!)今のCGって本当にすごい。元気のないアスランの表情なんか素晴らしく、もう抱きしめてあげたい感じでした(笑)。ナルニアの住人たち、フォーンやらセントールやらも実に生き生きと表現されていたと思います。悪役ではありますが、白い魔女(ティルダ・スウィントン)も実に良かった!衣装がとても素敵だし、冷たい悪役が実にハマっていました(笑)。

全体をあげて一番良かった点は、ラストのタムナスさんのマフラーかな(笑)。これは原作にはないシーンなのですがありそうで笑いました。改まった場ではおしゃれマフラーかよ!と(※タムナスさんは上半身裸)。
一番残念だったのは、後半の見せ場、氷の城で蘇った善なるものたちの一匹であるライオンがはしゃぎ回るシーンがカットされていたところ。「きいたかい?われわれライオンたちだと。つまりあのひとと、ぼくだ。」という原作シーン、微笑ましくて大好きだったので。

全体としては映像も美しく、面白かったですのでファンタジーが好きな方にはお薦めします。ただ、どうかそのあと原作も読んでください。
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14000HITありがとうございます。

2006-04-07 00:38:23 | 雑記

皆様ごきげんよう。黒猫でございます。

「人生は嬉しいこと半分、悲しいこと半分なのよ」と、確か『十二国記』で才王が仰っていたような気がしますが本当でしょうか。出典は『華胥の夢』だったかなと思って確認したのですが違いました。『図南の翼』だったかしら・・・もううろ覚えすぎてダメです。十二国記に詳しい方教えて下さい・・・。

今日あった嬉しいことは、
・ようやく『ナルニア国ものがたり ライオンと魔女』を観に行けた
・帰宅してチェックしたら14000HITを超えていた
・『トム・ヤム・クン!』(トニー・ジャー主演最新作)の試写会が当たっていた

今日あった悲しいことは、
・ビデオ予約していた『渡る世間は鬼ばかり』の予約設定を母に消されていた。宇津井健の大吉ぶりをちらっとしか見られなかった
・またもや「海賊版撲滅キャンペーン」を見せられた

なのですが。
どう思う?この悲しい出来事。ビデオ予約わざわざ消す?(そこまで楽しみだったのかアンタ)いやまあ、決してわざとではないと思いますが。わたしの部屋のPS2でDVD観ていいよと言ったのが間違いでした。見ようとした際リモコンをいじり倒し、予約を消したみたいです。ああ、わたしの渡鬼(いつからお前のか)。ピン子どうして家を出たの。赤木春恵は今どうしてるの。えなり君の東大ライフはどうなの。見た方(いるのか?)教えて下さい。
・・・もうね、来週は9時までに帰ってきます(そこまで観たいのか)。

それはさておき。
上述の通り、お陰様で当サイトは14000HITを超えました。皆様いつもありがとうございます!
わたしのチェックする限り、ゲドクイを扱っていらっしゃるサイト様は悲しいことに減少の一途を辿っているようですが、いらして下さる方がいる限り、それでもまだ需要はあるのだと信じてこれからも頑張りたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。今後もゲドクイをメインに掲げつつ、幻水3オールキャラものやらブログの一般的な話題などを織り交ぜ、ゲドクイに興味のない方を年に一人のペースで取り込むのを目標に(少ないな)頑張ります!

4/7の23時過ぎにいらして下さった方、お心当たりがあればキリ番申告をお待ちしております~。

では別枠で『ナルニア』について語りたいと思います。
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