満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『フェレットの冒険Ⅰ 海の救助隊』

2008-03-12 02:00:18 | 

皆様ごきげんよう。amazonにログインしたらおすすめ商品筆頭にKAITOが出てきて「くッ、amazonめ、貴様、(わたしの脳内を)見ているなッ!」と被害妄想に駆られている黒猫でございますよ。ミクとかリンレンじゃなくてKAITO。・・・amazon、やはり貴様見ているなッ!?


それは置いといて。


この間図書館に行った時、時間がなくてあまり考えずに手に取った本、『フェレットの冒険』が面白かったのでレビューを。全5冊になるようですが、とりあえず1巻の『フェレットの冒険Ⅰ 海の救助隊』(リチャード・バック著、法村理絵訳、新潮社)のレビューを。


フェレットの少女・べサニーは、幼い頃、寝る前に『海の救助隊』の物語を母に聞かされて育った。
大きくなったらきっとレスキュー・フェレットになる、と心に決めて育ったべサニーは、強い信念を持ち続け、長じてFRS(フェレット・レスキュー・サービス)に少尉として配属される。
若いながらもひたむきな情熱を持つべサニーは、やがてその熱意と着実に身に着けた実力が認められ、レゾルート号という船のキャプテンとなる。べサニーは自ら選んだ少数精鋭のクルーを率い、幸せいっぱいだった。

ある日、べサニーはクロエという部外者のフェレットをゲストとして船に迎えるよう指示される。クロエは人気絶頂のライターにしてシンガー、つまりセレブだった。危険な仕事に従事するフェレットの記事を書きたいのだという。
どんな曲者が来るかと思いきや、クロエは非常に感じのいいフェレットで、べサニーはクロエと親しくなる。とはいえ部外者は部外者、いざ緊急事態が発生した際には、必ず船を降りるということでお互い同意していた。
しかし、ある嵐の日、救難信号を受けて港を出たレゾルート号には、急展開のため降りそびれたクロエが乗っていて・・・?

というようなお話。


実は作者もあまり見ないで借りてきたんですが(笑)、『かもめのジョナサン』の方でした。
正直表紙のフェレットの可愛さで、ふちゃぎん家でフェレットにも目覚めたわたしはノックアウトされてしまったのですよ。もう脳内ではべサニーをきなこ(ふちゃぎん家のフェレット)に変換して映像化してました(笑)。

か~わ~い~い~☆

登場人物(?)がフェレットなだけで、描写は非常に詳細で海難救助隊そのものです。でも人間で言うと手にあたるところが前足と描写されていたりして、いちいち可愛いのです。
人間との関係はあまり描写されていませんでしたが、人間は人間を救助し、フェレットは人間以外のすべての動物を救助するようでした。救助される側も可愛くてもう。

そして主人公のべサニーですが、実は弟がいて、その弟もFRSに入り、べサニー指揮下に配属されています。しかしよっぽどのことがない限り弟として扱わないべサニー。いいよいいよ。

ひとつの海難事故がメインとなって描写されますが、かなり迫力があり、読み応えがありました。

そしてラストの爽やかさ。スカっと爽快な読後感でした。

薄い本なので一冊一日で読み終わると思います。おすすめ。どうやら続くシリーズではそれぞれ別のフェレットの話を扱うらしく、連作になるようですね。

わたしは明日2巻に進みます♪
コメント
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