満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『デッド・サイレンス』

2008-03-24 03:06:52 | 映画

皆様ごきげんよう。昨日の反動で、今日はどこを取っても非の打ち所のない駄目人間な日を過ごしました黒猫でございますよ。でもかろうじてジムには行った、それが僕らのジャスティス(意味わからん)。


今日は「週末にやる」と言っていた試写会レビューを。どうにかギリギリ週末だということにしておいて下さい。ぐだぐだしてるうちに公開始まっちゃったぜ。

『デッド・サイレンス』(※ホラー映画なので苦手な方は退避して下さい)

妻のリサと二人で暮らすジェイミー(ライアン・クワンテン)のもとに、ある晩差出人不明の荷物が届く。一抱えもある箱を開けてみると、中には腹話術師の使う人形が入っていた。
ジェイミーはどことなく不気味な人形が気に入らず、自分の故郷に伝わる腹話術師の女性の幽霊の話まで思い出して嫌な気分になるが、リサは面白がっている様子で、人形の身体を調べてビリーという名前まで割り出した。
不安を感じつつもジェイミーはリサを部屋に残し夕食を買いに出掛けるが、帰宅してみると、ジェイミーは舌を抜かれた無残な姿で殺されているリサを発見する。傍らにはあの腹話術人形が転がっていた。

取り調べを担当したリプトン刑事(ドニー・ウォルバーグ)はジェイミーを疑うが、もちろんジェイミーに心当たりはなかった。ジェイミーは失意のまま妻の葬式を出すために故郷に戻る。母を亡くし、父とも不仲だったためいい思い出もなく、久しぶりに実家に帰ったジェイミーは、父のエドワード(ボブ・ガントン)が数ヶ月前に倒れ、車椅子の生活になっていたことを初めて知る。父は若く美しい後妻・エラ(アンバー・ヴァレッタ)を迎えており、自分は以前とは変わったので和解したいと申し出てきた。しかしどうも信用できず、実家には泊まらずホテルを取る。

街の葬儀屋に妻の葬式を頼みに行ったところ、車に乗せていた腹話術人形を目にした葬儀屋の妻が激しく脅え、「それはメアリー・ショウの人形だ、早く彼女に返せ」と言う。メアリー・ショウとはかつてこの街で人気を誇った女性腹話術師であり、子どもがないまま死んだせいか、彼女の幽霊を見て叫び声をあげた者は舌を抜かれて道連れにされてしまうという恐ろしい都市伝説の主となっていた。ジェイミーは実際この人形が手元に届いてから何度か恐ろしい思いをしていたので、今やそれを信じていた。

葬儀屋とその妻の話によると、メアリー・ショウは己の所有する100体の腹話術人形とともに埋葬して欲しいと遺言しており、当時の葬儀屋がそれに従ったので、メアリー・ショウの墓所には100体の人形が共に眠っているはずだった。しかしジェイミーを疑ってあとをつけて来ていたリプトン刑事が墓を掘り返してみると、すべての棺はもぬけの空だった。
街の人たちは何か知っている様子だが、一様に口を閉ざしている。何故メアリー・ショウの幽霊は面識のない自分に危害を加えるのか?何が望みなのか?
ジェイミーとリプトン刑事はそれを知るために、生前メアリー・ショウが住んでいたという劇場跡を訪れるが・・・?

というようなお話。


幽霊もので祟りもの、とでもいいましょうか。まあホラーではオーソドックスな展開でした。
「SAW」のスタッフによる作品ということで、(「SAW」観てないくせに)期待して行きました。

腹話術師と腹話術の人形が重要なファクターとなるせいか、試写会前にいっこく堂が出てきてトークしていきました。実際映画の中で出てきたビルという人形を使って腹話術をしていたんですが、なんかさ、腹話術の人形って基本的に怖いよね。あの口の端から顎に入ってる線がさぁ。あと目とか。途中からいっこく堂が日ごろ使っている(?)師匠の人形も出てきたんですが、こっちは口に線が入っているタイプではなく、マペット的に口パクさせるタイプだったせいか、ビルとの対比で一層可愛く見えました(笑)。

主人公が理不尽な怪異に襲われ、原因を突き止めがてら避けていた故郷に戻るというような展開はまあホラーではありがちです。そしてその原因が幽霊的なものである場合、相手に理屈は通じない。なのに、なんで多くの映画の主人公は何の対抗策も講じずに相手の本拠地に乗り込むような真似をするのかしら。せめて気休めに聖書持ってくなり聖職者連れてくなりしろよ・・・。主人公が相手の存在を信じているので尚更そう思います。準備足りてないよ!死亡フラグ立ってるよ!とかいつも思います(笑)。ゲームのやりすぎかなあ。

あと今回は、怪異現象が発生する前に「周囲の音が段々遅くなり、やがて一切消えてしまう」という前触れが必ずあり、これによって途中から主人公も「来るぞ」とか認識しています。そのせいか、どんなに幽霊がはりきって(?)出てきても、ギャー!というほどでもなかったなあ。出てくればぎょっとはしますが、それほどグロいこともなく、わりと平気でした。
内容としては、「実は○○は○○なんじゃないか」という予想が結構たやすく、案の定のオチでやっぱりね、という感じだったので、あんまり驚きはありませんでした。

わたしはホラーに関しては結構評価が厳しいです。この作品も、つまらなくはなかったですが、フーン、ぐらいの感じかな。

これを書くにあたり公式サイトでキャストを調べて初めて気づいたんですが、リプトン刑事役はかつてNEW KIDS ON THE BLOCKのメンバーだったドニーなのか・・・!二回くらい見直してしまいました(笑)。俳優になってたんですね~。全ッ然知りませんでした。『SAW2』では主役を演じているそうなので、『SAW』シリーズも観てみようかなー。
コメント
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