劇画007は雑誌ボーイズライフにて昭和39年(1964)に連載開始とある。残念ながら最初からの購読はならず、後半からの愛読となる。
この昭和39年という年は東京五輪開催や新幹線開通と高度成長期に突入する号砲のような年だった。貸本文化が衰退して劇画が徐々に一般商業誌に登場するあたりだったと思う。
絵はその劇画「007・死ぬのは奴らだ」の予告編を頂戴した。さいとうたかを先生はショーン・コネリーの宣材写真を模したと思うのだが、それを自分流に更に模した。
ショーン・コネリーの宣材写真には劇中には登場しない不思議な銃を所有している写真が多い。先生の絵にも、その銃を持たせているが、自分の絵にはワルサーPPKのサイレンサーつきを持たせた。