Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

子供のはなし

2007年08月27日 | ブログ

土曜日の夜の子供との会話です。

中途半端に寝てしまった小学1年生の息子は深夜?11時半ごろ まだ起きていて、

突然言い出した。

「おとうさん、ピカドンしってる?」

「?」 突然いわれてなにかわからなかった。

「ヒロシマとう~んなんとかにおちたバクダン」

「あ~ナガサキやろ」

「そうや!」

「なんで知ってんねん?」 「・・・あ、はだしのゲン!テレビでみた?」

「うん」

「すごいねん、ほにゃらはにゃらこんなへにゃら・・・(本人は一生懸命話していますが、

何を言っているのかわからない)~」 

「もっとすごいバクダンあるの?」 

「あるよ、もっとすごいのが」 「日本なんでなくなるよ」

「・・・・・」

「はだしのゲンみて どうやった」

「・・・・・」

「あれが戦争やで・・・」

「日本は戦争したことあるの?」

「あれからしてない・・・」

 

少しの会話でしたが、子供が戦争のことに初めて接した映像だったと思います。

どう感じたのか珍しく子供からテレビで見たことを話してきました。

これからも戦争をしない国と子供に言い切れるような国になって欲しいと思う。


本の紹介(その7)

2007年08月27日 | ブログ

20070827205611 「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治  集英社文庫 381円+税

恥ずかしながら、この年になってようやく宮沢賢治をまともに読んだ。まともにというのは過去二度ほど手にしたが、最後まで読んだ記憶がない。

もちろん、本のカバーにつられて読んでみようと思ったのではない。(わざわざ書くことでもなのですが念のため・・・)12月に盛岡に行く予定なので心のどこかに残っていて、花巻出身の宮沢賢治の本を手にしたかもしれない。いや、そんなことはない、それは後で知ったのですから~。ようは何故かわからないけれど突然読みたくなった。

 

「やまなし」「いちょうの実」「よだかの星」「ひかりの素足」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」以上の6作品が載っている。一言でいうと 読んでみてよかった。内容は皆さんご存知だと思うので書きませんが、独特の表現方法に最初は戸惑ったが、読んでいくうちにどんどん深みにはまり、すっかり魅了されてしまった。

 

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」 銀河鉄道の夜 の中の灯台守の台詞である。少年少女用の話なのでしょうが、大人が読んでもズシリとこたえる。少年よりも大人が読んだほうが心に染みいる物語なのかもしれない。(自分がオヤジになってから読んでいるので・・・)

 

子供のほっぺの表現などは大人が読むとほほえましく思える。純粋無垢な子供の姿を表現させると独特な表現であるがとても想像しやすい。宮沢賢治本人も純粋無垢な人だったのだろう。この本を読んでいる時は別世界に入り込み、時間と現実を忘れさせてくれた。命の大切さも失う残酷さも平然と書かれている・・・。

 

自分の子供には少年少女のころに一度は読んで欲しい一冊です。