ちょっと、図面に追われている。追われているとは おかしいか。
追い込んでいかないといけないはずなのに、追われている。(笑)
そういいながらブログをアップしているのだから、追われているように
感じないかも。。。
いやいや、描く図面にチェックする図面、結構あるのである。
いやいや、そういうのを書こうと思っているのではなく、昨日、打合せのときに
ケンチクに対するいろんな思い入れのような話が出たので
なんとなく図面のことを書いてみたくなったのである。
今はもうコンピューターでCADソフトを使って描く時代になってしまい、
時代の流れに逆らえず、CADを使って書いているが、これはこれで
いろいろとソフトが違うと面倒なことがあって、他の人のデータを
見ようとすると文字化けしたりする。
線の太さも設定をあわせておかないと出力したときに
ヘンな図面になるし、自分が使用しているソフト以外は
使えないものが多い。
全ての人が見ることができて、図面を変更できたりするのが
当たり前であったが、それもできない場合がある。
それに図面に感情移入がしづらい。
手で線を1本1本かいているときは、強弱をつけたり鉛筆の芯の粉で
濃淡をつけたり、そう絵を描いている感覚があったが、
コンピューターだとなかなか難しい。
プレゼン用にはカンタンにリアルな表現ができるのであろうが、
(そのテクニックもあまり持ち合わせていませんが・・・)
ケンチクの詳細な図面などというのはなかなか表現できない。
誰が書いても一緒のような図面になるのだ。
実際は、内容が各人によって違うのであるがパッと見ただけでは
変わらない。
手描きの場合は、数字や文字も描く人の個性があって見ていて
面白かった。自信のないところは線が薄くなっていたり・・・
キタナイ図面は見る気も失せましたが、まあ、それも今となっては
有りだったかと。CADで内容のない図面も似たようなものなので。
CADの図面を見ていると、1本の線の価値が落ちたように思うのである。
手で描く図面は1枚だけだけれど、CADだと何枚でも出力すれば
原図ができる。だから平気で図面をぽいっとゴミ箱に捨てる人が多い。
まあ、残していても仕方ないのであるが。
ただ、そこに手描きで上からスケッチやチェックをすると、
もう捨てられない図面となる。
そこの違いなんだなぁ、手を動かすというのは。
この世でたった1枚の原図になるのである。
なんでもかんでも便利になるのはいいけれど、
そのぶん何かが失われていくのだろうなぁ~。