毎日新聞の本日(8月7日(木曜日))の関西版、夕刊にコラムが載りました。
600字程度ということで書いたのですが、書き始めるとオーバーしてしまい、
かなりはしょりさしたが、良かったら読んでみてください。
夕刊はなんと50円です(笑) 以下に載せたコラムをアップしておきます。
居心地のいい家
Gen建築設計所 辻元 寿
一言で「どんな家がいい家か」と聞かれると、「居心地のいい家」だと答えます。
最近の家は、性能面が重要視され、数値化されて比較できるようになってきました。
しかし、例えば、人間で考えた場合、健康診断の数値が良いからといって、その人が
いい人かどうかまでは、わかりません。同じように家の性能の数値が良いからといって、
その家が本当にいい家かどうかという判断は難しいと思います。
いい家というのは、性能だけでなく、「居心地のよさ」が左右するのではないでしょうか。
勿論、基本的な性能は確保しての話になりますが、過剰に性能を上げるよりも
「居心地のいい家」を目指した方が、気持ちのいい、愛着ある家になります。
自分らしく生きていくためにライフスタイルを確認し、家に反映するのは基本的なことですが、
「居心地のいい家」とは、それ以外のことも充実させないといけません。
それは、「距離感と素材感」にあるのです。「距離感」というのは形になって表れます。
インテリアや室と室の距離感の良さというのは、人は敏感に感じるものです。
そして家全体の「素材」をどうするかによって、人は五感を通じて心地よさを感じます。
数値では表れないところに、自分でこだわったところに、家の魅力を感じます。
それらを充実させることにより、「居心地のいい家」になるのです。
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