M設計には建築雑誌(新建築、住宅特集、アーキテクチャー、建築知識等)おいてあったので、
昼休みなど、よく目を通していました。お~と思える素晴らしいケンチクなどは観に行きたい衝動に駆られつつ、
実務の仕事に追われる日々が続きました。
なにせ線もロクに引けなかったのですから(笑)最初はトレースから始まりました。
最初に書いた図面は、天井伏図というものです。平面詳細図がベースにあり、それを下敷きにして上からなぞって、
壁等を書いていき、最後に天井の照明など設備関係や、構造の梁など天井を見上げて見えるものを書いていきます。
何とか書けたと思って、青焼きに焼いて(今でいうコピーのようなもので、青焼きとは黒ではなく青色で仕上がります)
チェックしてもらったら、真っ赤になって返ってきました。しぶしぶ気落ちしながら訂正していたのを覚えています。
青焼きというのは、もう今は ほとんど見られませんが、古い図面があれば、わかってもらえると思いますが、
ほとんどが青焼きでした。今残っていれば 折り目が黄色くなっていると思いますが~。
コピーと違い、消えそうな線まで映り、とても味わい深い図面になります。用紙に感光する塗料のようなものが塗ってあり、
その上に図面を重ねてローラーに差し込んで1枚1枚焼いていくというものです。時々、失敗して図面がクシャクシャになり、
無残な状態になりましたが。。。これもPC化された結果、消えていったシロモノです。とっても雰囲気が良かったんですがね~。
学生時代、授業で自分の書いた図面を初めて青焼きを焼いたとき感動したものです。(笑)
図面は主に詳細図と言われる細かい図面から入りましたので、天井伏せ図から展開図、平面詳細図、断面詳細図、矩計図、建具表等々
かなりの枚数は書きましたね~。図面サイズもA1サイズで割と大きい紙なので書きごたえ満載でした。時にはA0サイズなんかも
ありましたが、今考えれば、よくあんな大きなサイズの図面を手で書いていたと思います。
ようやく慣れてきた3カ月ぐらいたったとき、またもやチェックしたもらったら、真っ赤になって返ってきました。
上司は育てようと思って厳しくしてもらっていたのは わかっていたのですが、若気の至りで、自分に腹が立ち、
図面を破ってごみ箱に捨て、かき直すというアホなことで徹夜したりもしていました。
今なら絶対にしませんが。。。そういう素直でない、憎たらしい新入社員でありました。
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