今日は仕事で夕方から住宅の打合せ。
そのときに素朴な質問をされた。「家って何年ぐらい持つものなんですか?」
実は日本の住宅の平均寿命というか建て替えられる年数は30年弱。以前は住宅ローンが25年だったのでローンが終わればすぐに立て替えられているような状態。国産材を使って住宅を建てようとしている事務所としては60~70年は 持たしたいと思っている。その理由は後に書きますが。国は200年住宅などいっていますが、基礎のコンクリート自体が200年持つの?という疑問があります。木造部分はメンテナンスの仕方によってもつでしょうし、地震さえ来なければ少々の劣化は大丈夫だと思います。しかし、200年というのは無理があるのではないかと。木ですから。ヨーロッパのように石の建物ではないですから。地震国なので。
先ほどでた、60~70年持たしたいという根拠は、木を切り出して使って その後、植林して実際に構造材の梁として使えるようになるまでの期間である。家として機能し、暮らしてい区のですが、木が育つまで使いましょう~というのが趣旨である。大きい梁なら80年くらいかかるものもあるので そのくらいは家として機能して欲しい。
立替の一番多い理由は「ライフスタイルに合わないから」という理由のようだ。それと設備が劇的に変化し対応できないことも要因としてはある。住宅を設計するときに気をつけているのはライフスタイルに対応できるような住宅をつくること。世代が変わっても耐えれるようなプランを目指している。
そうなってくると どうしてもワンルームというか、大きな空間をど~んとつくるような計画に近づく。それが家族として集える空間にもなるのです。ボクの設計する住宅というのはそういう意味でnLDKという感覚でいうと個室が少ない。だから感ちがいされる場合も多い。
文が長くなりすぎるのもどうかと思うので 結論から言うと 魅力的な空間をもっている住宅というのは愛着をもって、長持ちしているのではないか! そう思うからこそ、愛着の持てる住宅をつくりたいと思っている。 そこが設計事務所の生命線ではないだろうか。
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