「山への思いやり」
日本は山々が多く、緑豊かな国です。
一年を通して本格的な登山から軽いハイキングまで多くの人々が山登りを
楽しんでいます。
昨今思う事は、登山者の遭難が増えていることです。
救助の様子を映像で観ていますと結構高齢者が多いことを知りました。
若いころから登山を楽しみすっと続けてこられたのでしょう。
体力にも自信があり、お仲間と一緒という趣味のグループが一転して
遭難するという事態に直面されていました。
年齢に関係なく、思ったより装備が軽装なことや、山の天候の変化に対して
甘く見ている傾向があるように思いました。
楽しむのはいいのですが、山々にたいして尊敬の念をもっているのかと
気持ちを知りたくなります。
謙虚にお山に登らせて頂くと言うご挨拶をされているのでしょうか。
どんな小さな山や森林にも、入る時は、他人の家に入るように
一声掛けるご挨拶が必要に思います。ずかずかと我が物顔で入って
いけば、そこの護っている主、精霊たちは怒るでしょう。
本当は神聖な山々にはあまり人間には入ってほしくないと思っています。
とくに富士山は、世界遺産に登録されてから増々、穢されているように感じます。
海外からも多くの登山者が増えました。
観光の山と化して夏にはゴミが目だっていました。マナーも酷いものがあります。
私も若い時に一度だけ夏山に昇らせて頂きましたが、現在よりもすっと
道中はキレイでした。無心に登って御来光を仰ぎましたが、
もう二度と登ろうとは思わないです。
富士山の太古の歴史、その意味を知るにつけ遊び半分に登るなんて
恐れ多いと感じてしまいます。
山々へ入るときはせめて謙虚さと感謝の心をもって、登って欲しいと思います。