No 946 顎関節症

Y新聞の医療問題を取り上げるコーナーある。そこで顎関節症の問題を取り上げている。その記事から。

ある患者さんが7年前から睡眠中の歯軋り、食いしばりが激しくなり早朝に疲れて目が覚める。2年間の間に首の痛み、肩こり、激しいめまいなどがでてきて、耳鼻咽喉科、内科、整形外科など受診したが改善せず、そのうち不安感などの精神症の症状もでて会社を1年半も休んだという。

歯並びが悪いので歯科で「顎関節症」の矯正を受けた。そこでは小臼歯を2本削った。ところが以前とは違ったあごの痛みが発症し、以前から無かった奥歯2本を人口のはを植え込むインプラント治療を行った。

治療前に100万円を前金で払い治療を受けたが、症状は改善するどころか更に悪化して中止した。その後、某大学の顎関節症診療センターを受診し、生活習慣指導と首、顎関節周辺の筋膜マッサージをして少しずつ改善している。

「かみ合わせを治すと、良くなるという歯科医院の宣伝を沢山みました。情報に振り回され、だまされたような気持ちです。」と●●さんは振り返る。（以上Y新聞より）




ここまでの治療の経緯をみると、なんともいえないもどかしさと構造ありきの治療の矛盾さが浮き彫りになって見えるようだ。顎関節症などの原因不明の痛みや傷害は構造以外の視点からみたほうが良い結果がでる。何より早期回復になる。

拳骨