それは、ごくありふれた日常に忍び寄る影のような出来事でした。S病院で検査を済ませた帰り道、血をたっぷり採取されてしまったせいで、少しふら付くのが嫌で生命力を回復したいと寄り道した市場での話。
体力を取り戻したハチ公と三木おぢちゃん。これから凍りつくような体験をするとは知るよしも無い。
作家の宮里千里先生と、うしろの美乃妖怪が恐ろしい未来を暗示する。
地獄の様に熱く、誘惑するとろとろが誘う。
ふとしたきっかけで帰り道を見失い、必死に家路を探すも、気が付けば見覚えの無い路地の入口に佇む。入り口から路地の両方にそって古めかしい建物が禍々しく存在すろ。まるで人間界から異界へ導くような薄紫の電灯の光が薄っすらと照らしだすのは赤いドア。ドアの左側には小さなのぞき穴が開いているが、恐ろしくて中を見ることが出来ない。ドアの右側には人が立って入れる位の空間にキャンベルの空き缶が不思議に置かれている。
恐ろしさのあまり赤いドアの前で身動きできず、立ちすくんでいると、次の瞬間赤いドアが開き、目に見えない動きをする妖怪に捕獲され、金属でできたカウンターで毒水を飲まされる。
「心~の底まで~痺れるような~毒液よ、どんどん?みなさい」と言いながら、次の獲物確保に忙しい。
マルチーズ犬が人間に変身し、マルチーズロックのモリトと名乗り、妖怪ソングで市場を惑わせる。
妖怪ジェニー、妖怪デブー、妖怪チビーがそろい、妖怪の宴が始める。
妖怪ダンス
熱唱中。
お坊さん、私を成仏させて下さいな~。妖怪は辛いよ。
妖怪に拉致された。
早く、助けに来て~。
あ~あたしが一番強いんだから~。
妖怪の宴は延々と続き・・・わしは隙を見て逃走。
もう、大人なんだからいい加減にしなさい。
よんでくれてセンキュー。