今日5月17日は、加代子の命日。
享年64で旅立って、15年たちました。
早いものだ、とつくづく思うよ。
私はこの9月で79歳・・・なんと79だよ。
君が見守ってくれたおかげで、ここまで生きてこられたんだ。
とても感謝している。
でも、その励ましにこたえるために、もう少し頑張ってみるよ。
君の仲良しだった押木さん、明石さん、藤岡さんたちはみんな
元気だよ。
君が逝った日の手帳を繰ってみました。
2004年5月17日にページに、
「午後3時35分加代子 自宅にて逝く」
息を引き取った時、苦しみから解放されたのか、とても穏やか
な顔に変わっていったことを今も鮮明に覚えているよ。
「ああ、こんなに美しい顔だったのだ」と、場違いに驚嘆しだも
のです。
君と行くはずだったドイツのロマンティック街道には、3年後の
夏に小さな遺影を忍ばせて行ったよ。
ライン川クルージング、ノイシュバンシュタイン城、ローテンブル
ク、ハイデルベルク・・・一緒に巡ったね。
君と暮らした40年を振り返ってみました。
長女誕生で会社から産院に駆けつけて、黒い髪の毛ふさふさの
産着の赤子を見て、二人で笑ったこと、
昭和天皇崩御で暗いうちに家を飛び出し、君は近くのバス通りま
で見送ってくれたこと、
阪神淡路大震災では、看護していた母をかばってベッドにしがみ
ついていたこと、
初孫抱いて満開の桜の公園で微笑む君、
ゴルフ大会優勝でもらった旅行券で、北海道巡りしたこと、
暇さえあれば鼻歌交じりに庭の花を手入れしていた帽子姿の君、
思い出がつきることがありません・・・
君がかわいがっていたアメショウのメイプルは、平成30年の3月
24日に17歳で「虹の橋」を渡ったけど、逢えたかな。
昨年7月に新しく迎えた同じアメショウの女の子は、満1歳。
真っ赤なカンナが咲いていた時なので、カナ(華夏)と言うんだ。
とてもお転婆で、ハラハラドキドキ…ふりまわされているよ。
<お転婆カナの写真だよ>
君が逝った2004年は、平成16年。
その平成も31年4月30日で終わり、新元号は令和になりました。
明治維新後初めて天皇退位によって、皇太子さまが新しい天皇
陛下に即位された。
新時代の幕開けに、日本中が慶祝ムードに包まれたよ。
「令和」・・・「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」
文字通りの穏やかな新時代であってほしいね。
令和の時代、いつまで元気でいられるかわからないけど、その
うち必ず「そちら」に行くから、また逢えるよね。
だって「二世の契り」と言うじゃない。
<君の好きなバイカウツギ>