トランプ米大統領が令和最初の国賓として来日した。
日米貿易や北朝鮮問題など懸案をどう話し合うのか気になるところ
だが、国賓をおもてなしする新しい天皇皇后両陛下のお姿をTVで拝
見、皇室外交の素晴らしさをつくづく思った。
日本の皇室は、私の勝手な思い込みだけど「公平」「無私」「奉仕」の3
柱を堅持しているように見える。
「公平」とは、国民すべてに分け隔てなく寄り添い、災害に苦しむ人たち
がいればその地に赴いて膝を折って語りかけ、被災者と同じ目線で苦
難を分かち合い、祈られる。
「無私」は「自分ファースト」な態度をとらず、民の行く末を第一に思って
お暮しになる。
「奉仕」は皇室に対して少し語弊がある言葉だけど、憲法に定められた
「象徴」として、内外の行事に関わられること。
このような皇室スタイルが顕著になったのは、先の天皇(現上皇)時代
からのように思う。
阪神淡路、東日本大震災をはじめ大きな災害があると必ず現地に足を
運ばれ、被災者に寄り添われた。
阪神大震災の時、被災者を励まされて帰る際、バスの中で立ち上がった
美智子さまは両手を強く握りしめたこぶしを、力強く上下に振られた。
めったに感情を表に出されない美智子さまが「頑張れ、負けるな」と被災
者を励まされるお姿に、思わず目頭が熱くなった。
今も鮮明に覚えていて、忘れられない光景だった。
現天皇陛下も、国民に寄り添われた上皇両陛下の姿勢をしっかり受け継
ぐと宣言されている。
トランプ大統領を迎えた両陛下の穏やかなスマイルは、どの国の人々の
心も魅了する。
ある外国の元首は「日本の天皇と会見するのは最高の喜びである」と語
ったとか。
皇室外交は、どんな名宰相でも遠く及ばない成果を上げている。
天皇ご一家は理想の家庭像の原点をお示しになっているから、国民は心
のよりどころとして皇室を深く敬愛しているのだ。
200年ぶりに譲位による令和時代を開かれたは皇室は、さらに踏み込ん
で国民の多くが望んでいる「女性天皇」への道も開かれんことを!
<旅の思い出>
ニュージーランド・テポカ湖

氷 河

マウントクック
