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奥行きを考える‼︎

2016-08-21 | GLASSの日記 "I'll Follow The Sun"



最近のスプリングスティーンは、一時期の葛藤から、抜け出て、上手に脱皮した感じがします。


最近のライブを見てると、全盛期とは違った、味わい深い、カッコ良さがあります。


大衆のヒーローも、その名が世界中に広まる頃には、いつのまにか、ただの富裕層になっているものです。

すると、もはや、明日なき暴走も、ハングリーハートも、遠い日の、若気のいたりと、ただ色褪せていくばかりです。

ヒーローには、立ち位置に、立てなくなる日が必ず訪れる。

そんな、宿命があるようです。

スプリングスティーンは、90年代後半あたりから、10年以上もの間、まさにそんな葛藤の中で、暗中模索していました。

そして、2001.911から、徐々に、新しいテーマに向かって、想像を始めた。

そんな、気がします。

ディランがそうであったように、メッセージ性の強いアーティストが、必ず一度は落ちる溝です。

そこから、どうぬけ出るのか、そこが、この手のアーティストの勝負所です。

大物ほど、大変な葛藤となる、ようですね。



あゝ凡人でよかったなぁ〜(; ̄ェ ̄)


日本の場合は、米国のような、たくさんの民族、宗教、文化を、わずか200年で、チャンポンにした国家ではないので、米国のような表現文化、日本にはありません。

日本人の表現の基本は、美的…なのだそうです。

表現のプロセスと、その着地点を大切にするのだそうです。

中島みゆきを聴いてると、それが、とてもよくわかります。