中国の李克強首相は4日午前(日本時間同日午後)、訪問先のタイのバンコク郊外で会談した安倍晋三首相に対し、中国が議長国となる次回の日中韓3カ国サミットについて、12月に四川省成都で開催すると表明した。李氏は成都について「中国西部の非常に活力のある都市だ」と説明し、「安倍首相とともにサミットに出席することを期待している」と述べた。
一方で安倍氏は、中国で相次ぐ邦人拘束や日本産食品に対する中国の輸入規制、沖縄県・尖閣諸島沖を含む東シナ海の安全保障について中国側の前向きな対応を強く求めた。李氏から具体的な回答はなかった。
安倍晋三首相は4日午後、バンコク近郊でシンガポールのリー・シェンロン首相と会談した。東京電力福島第1原発事故を受けた福島県産食品の輸入規制について、リー氏は「輸出前検査を行うことを条件に撤廃する」と述べた。これに対し、安倍氏は「輸入停止解除を歓迎し、感謝する」と応じた。
国税庁によると、日本酒の2018年の輸出金額は約222億円で前年比19%増。9年連続で過去最高を記録している。(安倍龍太郎)
衆院憲法審査会の与党筆頭幹事を務める自民党の新藤義孝元総務相は4日、都内で開かれた民間シンクタンク「国家基本問題研究所」(櫻井よしこ理事長)の会合に出席し、7日に審査会を開催するとの見通しを示した。9月に与野党議員で行った欧州視察に関する「自由討議」を行い、各国の改憲の実態などについて意見を交わす方向だ。