寧徳時代新能源科技(以下、CATL)とトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、新エネルギー車(NEV)用電池の安定供給と発展進化に向けての包括的パートナーシップを締結し、電池の供給のみならず、新技術の開発、品質の向上、さらにはリユースやリサイクルなど幅広い分野における検討を開始しました。
CATLは、グローバルで優位性のある駆動用電池システムの世界トップのサプライヤーであり、近年、世界で急速に車両電動化が進む中、中国国内や海外の多くの自動車メーカーに認められています。トヨタは、電動車普及のパイオニアとして、電動車の開発・生産・販売に関する豊富な技術と経験を有しています。
CATLとトヨタは、電動車を普及させるためには、電池の安定的な供給はもとより発展進化が必要であると考えており、両社で体制を整え具体的な取り組みを進めていきます。
今回の協業により両社は、CATLの電池開発・供給力とトヨタの電動車および電池開発技術を持ち寄り、魅力ある電動車の開発とさらなる普及に取り組んでいきます。
有識者コメント:
・欧州委員会の7日の発表で、ドイツの今年の成長率見通しは0.4%。
2年前まで2%超の安定成長でEU経済を牽引したのに、今は足を引っ張る存在だ。7~9月期は、2四半期連続でマイナス成長とまる懸念もくすぶっている。
ショルツ財務相は、米中貿易摩擦など世界経済が不透明になったのが原因だと訴えた。独経済は自動車や機械輸出が支え、特に中国は最大の貿易相手国だ。
しかし、より深刻なのは、中国がハイテク産業で力をつけたこと。米IT大手「GAFA」に対してもそうだがドイツは「追う立場」に立たされる。特に、電気
自動車(EV)開発競争では遅れが著しい。
旧東独チューリンゲン州では先月、中国のEV用電池大手「寧徳時代新能源科技」(CATL)が新工場建設を始めた。海外初の拠点に、自動車大国ドイツを選んだ。
一方、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)、BMWといった独大手は当面、CATLに依存ぜざるを得ない。「中独」逆転を象徴する。
(中略)
ドイツ統一で、西独マルクに東独マルクは等価交換された。「奇跡の成長」と呼ばれた西独の経済力が可能にした。そのドイツ株式会社の本丸はいま、
国際競争の荒波に襲われている。