2019/10/29 17:40、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月29日放送)にジャーナリストの有本香
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東京外国語大学卒業。
旅行雑誌の編集長を10年、上場企業の広報担当を3年経験した[7]のち独立し、編集プロダクションを設立。
編集・企画プロダクションを経営する傍ら、チベット問題、中国、インドの社会問題、国際関係、日本国内の政治等のテーマを中心に取材し執筆活動を行っている。2011年12月19日から2012年3月21日まで、国土交通省海洋政策懇談会[2]及び航空政策懇談会[8]の委員を担当。2012年10月17日、内閣府死因究明等推進会議の委員に就任[9]。
ラジオレギュラー
- 飯田浩司のOK! Cozy up!(ニッポン放送) - 2018年4月3日 -
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が出演。中国共産党の4中総会が開催されたニュースについて解説した。
〇中国共産党の4中総会開幕
中国共産党は主要政策を決める重要な会議「4中総会」を、28日から北京で4日間の日程でスタートさせた。
飯田)第19期中央委員会第4回総会(4中総会)ということで、今回はいろいろ変わるかもしれないと報道されています。
有本)世代交代的なことも言われていますよね。いわゆるチャイナ・セブンと呼ばれていた最高指導部の、政治局常務委員を2人ほど増やすということで、前から言われていた次世代の人たちの名前が出ています。
ただ、習近平指導部がいちばん頭を悩ませているのは、アメリカとの問題ですよね。
飯田)もはや貿易摩擦だけではなくなって来ている。
有本)アメリカ側は手を緩めるような気配が見えず、ペンス副大統領の演説を聞いていると、日本もしっかりしろということだろうと思いますよね。
飯田)何をすり寄っているのだと。
〇習近平国家主席を国賓扱いすることは避けるべき
有本)そのなかで日本が、習近平国家主席を来年(2020年)春に国賓としてお招きする。私は招くこと自体を全面否定するつもりはありませんが、国賓扱いすることは避けるべきだと思います。
飯田)そうすると、陛下との会見がある。
有本)会見があり、晩餐会があるというようなセットですから。それは国際社会にも誤ったメッセージを送ることになります。香港の問題や、ウイグル人に対するあまりにも苛烈な人権問題を抱えているなかでは、相当な問題だと思います。
〇もう中国ビジネスに旨味はない(注1)
有本)アメリカが中国に対して、依然として姿勢を緩めない状況をどう見るかですが、アメリカはいまや国内にかつての親中派と言われる人たちはほとんどいません。アメリカ人の正義感や倫理観に、本格的に火をつけたということもあると思いますが、同時に「もう中国ビジネスに旨味はない」と見切ったのだと思います。それよりも国内の富が流れて行ってしまうことの方が深刻だと、党派を問わずみんなが気づいたということだと思います。このことに日本は理解が足りていないのです。
飯田)同じことが日本でも既に起こっているはずなのに、目をつぶる企業経営者が多い。
有本)未だに多いし、日本はまだ新たに中国に出て行っているという向きもあります。「そこはもう違うのではないか」というところを、もっと国内で周知する必要があるのではないでしょうか。
飯田)向こうで稼いだところで、利益だって持ち出せない。
有本)持ち出せないわけですし、この10年で言うならば、10年前といまで何が違うのかと言うと、中国は相当な法律改正をして、「何でもぶんどれる」という状況にしてしまったわけです。いま拘束されている日本人も、10数人いますしね。
(注1)焦点:中国依存のドイツが味わう「ゆでガエル」の恐怖