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弧状列島,リスク,「大和」も「武蔵」もアメリカ海軍の空母艦載機の猛攻で沈む

2019-12-25 20:59:39 | 連絡
「大和」「武蔵」は砲撃ではなく魚雷で海没
 単純に数値だけで比べると、大和型戦艦は、太平洋戦争後半に登場したアイオワ級戦艦にも勝てるだけの火力と防御力を備えていたといえるでしょう。
 ただし、これはあくまでも数字の上での話です。アメリカ海軍はいち早くレーダー管制射撃を導入しており、射撃の正確性、すなわち命中精度に関しては旧日本海軍の光学式照準を凌駕していました。光学式照準は将兵の視力などに左右されるため、夜間や雨天などで外的要因に左右されることなく、安定して高い命中精度を確保するレーダー管制射撃との差は大きいものでした。
 しかも、「大和」も「武蔵」も砲撃戦でなく、アメリカ海軍の空母艦載機の猛攻で沈みました。特に両艦にとって致命傷となったのは、喫水線下に被害を与えた魚雷で、1944(昭和19)年10月24日に沈んだ「武蔵」は魚雷の命中が20本(軍艦武蔵戦闘詳報)、翌年の1945(昭和20)年4月6日に沈んだ「大和」では魚雷の命中が12本(防衛研究所戦史「沖縄方面海軍作戦」)とされています。
 このように、大和型戦艦は、敵戦艦との砲撃戦に備えて極厚の装甲板を装備したのですが、結局それを生かすことはできずに航空攻撃によって力尽きていきました。
 アメリカ海軍は、自国戦艦が搭載した16インチ(40.6cm)砲の威力を示すために、この装甲板を保存展示しているようですが、これは起こることなく終わった日米の戦艦の「夢の跡」なのかもしれません。