外交評論家の岡本行夫さんが新型コロナウイルスに感染し亡くなったことを受け、岡本氏を補佐官に起用した小泉元首相が、FNNにコメントを寄せた。
小泉氏は、「訃報を聞き、驚いている。わたしより若いのに。ブッシュアメリカ大統領をはじめ、各国首脳との会談に際して、常に的確な助言を与えてくれた。貴重な人材を失って残念だ。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。
岡本行夫さんが死去 橋本・小泉内閣で首相補佐官、コロナに感染「センスと知識、信頼していた」著名人から悼む声
元外交官で、外交評論家の岡本行夫(おかもと・ゆきお)さんが死去した。
74歳。<男性平均寿命80歳=健康寿命72歳+要介護期間8年
毎日新聞などによると、死去は4月24日。新型コロナウイルスに感染していたという。
沖縄の基地問題やイラク復興に尽力
朝日新聞デジタルなどによると、岡本さんは1945年神奈川県生まれ、一橋大卒。68年に外務省に入省し、北米第一課長などを経て91年に退官した。
96年11月~98年3月に橋本龍太郎内閣で、2003年4月~04年3月に小泉純一郎内閣で首相補佐官を務めた。
96年に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還で米政府と合意した橋本政権では、沖縄問題を担当。普天間飛行場問題の解決に向け、政府と沖縄のパイプ役を務めた。小泉内閣ではたびたびイラク入りし、復興支援に尽力した。
テレビの報道番組などのコメンテーターとしても活躍していた岡本さん。著名人からは、悼む声が上がっている。
東京都の小池百合子知事はTwitterに「あの岡本さんが! ショックです! ましてやコロナで! 世界を俯瞰し、国際政治や貿易紛争など、的確な分析を大和魂溢れる外交官から賜りました。謹んで哀悼の念を捧げます。合掌」と投稿。
ジャーナリストの田原総一朗さんも「外交、特にアメリカに対しては、岡本さんのセンスと知識をとても信頼していた。大変残念です。小渕恵三氏も野中広務氏も岡本さんをとても信頼していた」とツイートした。
ハフポスト日本版編集部
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200508-00010000-huffpost-soci
「男性平均寿命80歳=健康寿命72歳+要介護期間8年、女性平均寿命86歳=健康寿命74歳+要介護期間12年」厚生労働省は2018/3/9、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2016年は男性72.14歳、女性74.79歳だったと公表した。前回(13年時点)と比べ男性が0.95歳、女性は0.58歳延びた。
平均寿命と健康寿命の差は、介護などが必要となる期間。この差を縮める「ピンピンコロリの生活=要介護期間0年=にする」ことが社会保障費の抑制につながる。16年の平均寿命と健康寿命の差は男性8.84年、女性12.35年。13年と比べると男性0.18年、女性0.05年改善した。研究班の代表を務める辻一郎・東北大教授(公衆衛生学)は「要介護の大きな原因となる脳血管疾患の患者が、生活習慣の改善で減っている」と指摘。「高齢者の社会参加の場が広がっていることも健康寿命の延びにつながっている」とみている。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27899950Z00C18A3CR0000/