★ 配信事業者は、広告主主役・著者國貞克則氏・著書『渋沢栄一とドラッカー 未来創造の方法論』要約を掲載し、広告収益拡大か>
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2021/02/13 05:40 著者:國貞 克則
2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公である渋沢栄一。その渋沢の業績を「マネジメントの父」と呼ばれるピーター・ドラッカーは大いに賞賛し、授業でもたびたび取り上げている。ドラッカーに直接学んだことがある経営コンサルタントの國貞克則氏が、著書『渋沢栄一とドラッカー 未来創造の方法論』
を基に、渋沢とドラッカーの共通点を追いながら、コロナ禍により混迷を極める現代のビジネスパーソンが身につけるべき力とは何かを解説します。
■渋沢の洞察力を高く評価していたドラッカー
■ドラッカーの心の根底にある「人間の幸せ」
■渋沢の心の奥底にあった官尊民卑への憤り
■ビジネスに関心があったわけではない
ドラッカーは、第1次世界大戦と第2次世界大戦を目の当たりにしている世代である。オーストリアの貿易省事務次官の息子だったドラッカーは、第1次世界大戦後で職の見つからないオーストリアを離れ、職を転々とする。第2次世界大戦でヒトラーが実権を握ると、ヨーロッパ大陸を離れ、イギリスに移り、その後アメリカに移った。
ドラッカーはユダヤ系オーストリア人である。第2次世界大戦後、ヒトラーやスターリンが行った残虐な行為が明らかにされるにつけ、それは「私の想像をはるかに超える悪辣さだった。そして、そのあまりのことに私は人間に絶望した」(『断絶の時代』)とドラッカーは述べている。
■人間存在に根ざした強い思いがあった