昨夜はこの地域最初のお祭りの日。
夜店は出ないけど、数十分間、夜空に咲いた花火。
新しく出来た建物の二階が特定席に。
設計段階では想定していなかっただけに、また新たな魅力発見といった感じ。
日中、この窓からは南アルプスがよく見える。
そんな花火を今年度末の自立を控えた高校生のAくんと眺めた。
来年はどこで観てるのかなーって呟きながら。
翌朝、園長さんに許可をもらい、Aくんと共に取り壊し中の旧園舎を見学した。
ボクとほぼ同い年の建物。
一時代が終わりを迎えている。
約20年、ボクはこの場所で働いた。
数週間前まで色んな声に溢れていた生活場所は、もはや廃墟と化していた。
24時間365日、交代で子ども達と過ごしたその場所。
窓越しの新しい園舎が映った水溜まりが、涙みたいに見えてくる。
ボクとほぼ同い年の建物。
一時代が終わりを迎えている。
約20年、ボクはこの場所で働いた。
数週間前まで色んな声に溢れていた生活場所は、もはや廃墟と化していた。
24時間365日、交代で子ども達と過ごしたその場所。
窓越しの新しい園舎が映った水溜まりが、涙みたいに見えてくる。
昨日花火を一緒に観たAくんは、何も言わず寂しそうに変わり果てた「家」の中を眺めていた。
Aくんにとってこの場所は、人生のほとんど過ごした、まさに「家」。
寂しい。
二人は無言だった。
お互い何か口にしたら涙が溢れてくるって分かっていたんだと思う。
お世話になりました。
ありがとう。
一礼してから、ボクたちは新しい「家」に戻った。
児童養護施設は様々な事情で集まった子ども達と人生を共にする「家」である。
来たくて来たコなんてほとんどいない。
時には憎しみや怒りの矛先となる。
そんな場所を少しずつ彼らの「居場所」に、そして「家」に。
言葉で言うのは簡単だけど、その過程には膨大の時間とエネルギーを要する。
20年間、そんなコトを実感しながら、でも諦めずに地道な日々を重ねてきた。
まさに継続は力なり。
そして、新たな「家」作りは既に始まっている。
頑張ろっと。
些細なコトに喜びとやりがいを感じながら。
頑張ろっと。
些細なコトに喜びとやりがいを感じながら。
ボクは児童養護施設で働いています。
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