Bくんはいわゆる落ち着きのないコと言われるタイプのコ。
キレやすく対人トラブルも絶えない。
そんなBくんは中学生になり、吹奏楽部に入った。
身体能力を生かし、エネルギーを発散出来る運動部を選ぶだろう。
そんな周囲の予想に反し、吹奏楽部に入部して数ヶ月が経った。
練習は休みがちではあるけど何とか辞めずにいる。
今日は、三年生引退となるかもしれない地区予選当日だった。
前日、腹痛を理由に部活を休もうとするBくんを夜勤あけのボクは何とか励まし学校まで送り届けた。
そりゃプレッシャーだよなぁ。
今日も夜勤あけだったので、昨日より更に早く起こし(何度も何度も声をかけた末)、集合時間ギリギリに送り届けた。
ふぅ…何とか役割は果たした…と一安心。
聴きに行っても良い?
いや、来なくていいし。
送る車中、そんなやりとりがあったので、行くべきかやめとくべきか迷いながら職場に戻ったボク。
掃除やら他の子たちのフォローやらをテキパキこなして退勤…よし、行こう!
発表時間ギリギリに会場に駆けつけた。
ステージ上で演奏するBくんの姿を見て感動!
こうやって自信をつけていくんだなぁ…熱心にご指導下さった顧問の先生に感謝!!!
そんな感想を思い浮かべながらホール入口に行くと…寸前で閉められた扉…
え?
これからうちのコが演奏するんですっ!
少々ごねたけど、まぁダメだった。
審査に影響が出ると言われたら諦めるしかない。
残念。
でも設置されたスピーカーから、ホール内の演奏が聴こえてきた。
楽器に疎いボクには、どの音がBくんが演奏するトロンボーンなのかは分からない。
でも名前からしてたぶん低いこの音かなぁ…
ステージ上で頑張るBくんの姿を想像しながら耳を傾ける。
迫力ある素晴らしい演奏だった。
違和感ある音色は一切聞こえてこなかったので、たぶん上手に演奏出来たんだろう。
演奏終了後、ホールに入るとBくんは、ステージ上で楽器を片付けていた。
ちゃんとやってるんだなぁ。
演奏を終えてロビーを移動していくBくんを発見!
よく頑張ったね。
それだけ声をかけると、良い表情で頷くBくんだった。
こんな大きなステージでよく演奏出来たなぁ。
本当に感心するばかりだ。
やれば出来るコなのである。
子どもたちの背中を押すタイミング、押し具合ってホントに難しい。
結果が伴わないと、無理やりさせられた…本当は嫌だったのに…
そんな風に批判の対象としてくる場面がよくある。
生育歴からくる自己肯定感の低さによるものなので、「そうかそうか」とそんな姿も受け止める。
それもまた児童養護施設職員の役割。
言いたいコトをグッと堪える日々だ。
感情的な嫌味を言ったって意味はない。
基本的には我が子と同じに接しているつもりだけど、親子という関係ではないボクとBくん。
「親子」という関係性に甘えるコトは出来ない。
より丁寧に、より専門的に、よりエネルギッシュに、でも時にテキトーに、そんな関わりが必要なのである。
アツすぎも、クールすぎもダメ。
児童養護施設職員は、仕事として子育てをする職業だ。
学校の先生とは違う。
家庭での子育てとも同じ様で違う…違う様で同じ…そんな矛盾や難しさを抱えた仕事。
仕事感は出しちゃダメだけど、プライベートとの線引も上手にしないといけない。
本当に難しい、でもやりがいはある。
そんな仕事だ。
キレやすく対人トラブルも絶えない。
そんなBくんは中学生になり、吹奏楽部に入った。
身体能力を生かし、エネルギーを発散出来る運動部を選ぶだろう。
そんな周囲の予想に反し、吹奏楽部に入部して数ヶ月が経った。
練習は休みがちではあるけど何とか辞めずにいる。
今日は、三年生引退となるかもしれない地区予選当日だった。
前日、腹痛を理由に部活を休もうとするBくんを夜勤あけのボクは何とか励まし学校まで送り届けた。
そりゃプレッシャーだよなぁ。
今日も夜勤あけだったので、昨日より更に早く起こし(何度も何度も声をかけた末)、集合時間ギリギリに送り届けた。
ふぅ…何とか役割は果たした…と一安心。
聴きに行っても良い?
いや、来なくていいし。
送る車中、そんなやりとりがあったので、行くべきかやめとくべきか迷いながら職場に戻ったボク。
掃除やら他の子たちのフォローやらをテキパキこなして退勤…よし、行こう!
発表時間ギリギリに会場に駆けつけた。
ステージ上で演奏するBくんの姿を見て感動!
こうやって自信をつけていくんだなぁ…熱心にご指導下さった顧問の先生に感謝!!!
そんな感想を思い浮かべながらホール入口に行くと…寸前で閉められた扉…
え?
これからうちのコが演奏するんですっ!
少々ごねたけど、まぁダメだった。
審査に影響が出ると言われたら諦めるしかない。
残念。
でも設置されたスピーカーから、ホール内の演奏が聴こえてきた。
楽器に疎いボクには、どの音がBくんが演奏するトロンボーンなのかは分からない。
でも名前からしてたぶん低いこの音かなぁ…
ステージ上で頑張るBくんの姿を想像しながら耳を傾ける。
迫力ある素晴らしい演奏だった。
違和感ある音色は一切聞こえてこなかったので、たぶん上手に演奏出来たんだろう。
演奏終了後、ホールに入るとBくんは、ステージ上で楽器を片付けていた。
ちゃんとやってるんだなぁ。
演奏を終えてロビーを移動していくBくんを発見!
よく頑張ったね。
それだけ声をかけると、良い表情で頷くBくんだった。
こんな大きなステージでよく演奏出来たなぁ。
本当に感心するばかりだ。
やれば出来るコなのである。
子どもたちの背中を押すタイミング、押し具合ってホントに難しい。
結果が伴わないと、無理やりさせられた…本当は嫌だったのに…
そんな風に批判の対象としてくる場面がよくある。
生育歴からくる自己肯定感の低さによるものなので、「そうかそうか」とそんな姿も受け止める。
それもまた児童養護施設職員の役割。
言いたいコトをグッと堪える日々だ。
感情的な嫌味を言ったって意味はない。
基本的には我が子と同じに接しているつもりだけど、親子という関係ではないボクとBくん。
「親子」という関係性に甘えるコトは出来ない。
より丁寧に、より専門的に、よりエネルギッシュに、でも時にテキトーに、そんな関わりが必要なのである。
アツすぎも、クールすぎもダメ。
児童養護施設職員は、仕事として子育てをする職業だ。
学校の先生とは違う。
家庭での子育てとも同じ様で違う…違う様で同じ…そんな矛盾や難しさを抱えた仕事。
仕事感は出しちゃダメだけど、プライベートとの線引も上手にしないといけない。
本当に難しい、でもやりがいはある。
そんな仕事だ。
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