☆ クーくんとお風呂（１）

　クーくんとお風呂に入りました。
「今日は早い時間だから潜っても良いよ。」と水中眼鏡と帽子をプール用のリュック中から取り出して、お風呂に持って入りました。
シャワーをたっぷりと浴びさせて、汚れを落とし浴槽の中に。
そこで、二人で歯磨きをします。シャカシャカ、シャカシャカ、一度は歯磨きをつけて、二度目は水だけで。

上の歯ぐきを触りながら
「ぼく、歯が生えてくるのかな？」と永久歯が１本も生えてこないのを気にしているのです。
「上の歯はみそっぱだけど、下の歯は真っ白できれいだから大丈夫よ。」と慰めます。実は内心、心配しているのだけど。
突然昔を思い出し、
「そう言えばばーばの小さい時もみそっぱだったよ。虫歯が沢山有って痛くて大変だった。でも永久歯に生え変わってからは虫歯がなくなってきれいな歯になったから大丈夫。生えて来るって！」
「そうなの？ばーばもそうだったの？」と少しは安心した様子でした。

冬場は寒いので、暖かい湯につかりながらの歯磨きは楽なのです。
二人とも安心したところで又、シャカシャカ、シャカシャカ。

「ぼくね。」と水を口に含み、上を向きガラガラ、ガラガラして見せて、
「これと、」、次は水を口に入れて直ぐ吐き出して
「これの二つしか出来なかったけど、」、今度はドングリを頬一杯に詰め込んだリスの様な顔をして
「ゴボゴボ、が出来るようになったんだよ。」と報告してくれました。