この菜の花はS家に飾られていたもの。
今日は友人の家の近くにお花見に行く筈でした。横浜線の十日市場駅で待ち合わせしたら駅前は学生でいっぱい。
近くの大学の入学式があったようで、バスから降りた新入学生にクラブの勧誘をしているのです。
若いって良いなあ、微笑ましいなと思う反面、一般の乗客にとってはあなた達の
団体は邪魔なんですけど。
広場一杯を占領されて待ち合わせの友人だって見付け出せないほどです。
Sさん、Tさん、私3人が12時に集まり、まず各自、相鉄ローゼンでお弁当と
ペットボトルのお茶を買い込み、目的の桜の名所に向かいました。
午前中は風も無く良いお天気だと喜んだのに、正午からは風が強くなりあっという間に突風吹きすさぶ春の嵐!
前に歩くのもままならないほどの強風。
道路をゴミのように渦を巻いて飛ぶ大量の桜の花びら。
もう桜が散る風情どころではありません。
ほとんど暴力的。
ガラガラ、ゴンゴーンと回りながら飛んで行く大きなダンボール箱。
ガサガサ、ゴロゴロと脇をかすめて転がる発泡スチロールの箱。
マンションの4~5階の窓近くをクルクル舞っている新聞紙。
「花見やめて家の中でお弁当食べたいよ~っ」
真っ先に音を上げたのは私でした。
シートを敷いてお弁当広げたら弁当箱ごと風に持って行かれてしまいそうだし
中身は砂利だらけになりそうです。
風に邪魔されながらもSさんの家に辿りつき、家の中に入ってホッとしました。
私達の目的はたわいないおしゃべり。
「私なんか、病気持ちだからあなた達と違い、未来なんか無いから思考は後ろ向きばかりよ。」とSさんが言えば
「そうよね。前向きも良いけどもう私たちは後ろの人生の方が長いのだから思い出に浸っても許されるよね。」と過去の輝ける日々の思い出と愚痴で盛り上がろうという魂胆。
子供が同じ幼稚園だった事から友人になり、子連れで夏休みに海に行ったりプール、遊園地などに行った仲間たちです。 センチメンタルにならずに、「若かったあの頃」の思い出を語り合い、笑い転げて夜まで大いに楽しみました。
昼間はお弁当を買って食べたけど夜は
「緑内障が悪化して障害2級だし、糖尿病で血糖値が300。狭心症でニトロを持たされているし、その他にも数え切れないほど私一人で病気を持っている。」と豪語(?)するSさんの手料理が用意されていました。
カラスガレイの煮付け。大根と鶏肉の煮物。車麩とアスパラ、ばら肉、卵の炒め物。漬物3種類。
昔から料理が好きなのは知っていたけど、もうそんなに気を使わなくて良いから。。。
「最近、心臓が痛いことがあるの。」とTさんが胸を抑えて言えば
「痛いのは危ないから医者に行って来なさいよ。」と私。
「この頃、3回ほど頭がドクドクして血管が破裂するんじゃないかと思う時があったの。脳溢血で逝くのかな? 低血圧なのに。」と私が常々気にしている事を言えば
「低血圧は一番怖いのよ。頭の検査して貰った方が良いわね。」とSさん。
病気の話しが一番真剣です。
Sさんには結婚して世田谷に住んでいる娘さんがいて、お掃除や細かい必要事項の面倒を見に来てくれるし、近くに住んでいる息子さんが月に一回の大量の買出しに車で連れて行ってくれるそうです。
「病人の私のことなんかちっとも心配してくれない。」と愚痴を言いますが
「いまだに沢山の料理を作って振舞っている限り(まだ大丈夫)と安心しているわよ。」が私達の感想。
子供たちが母親を思う気持ちは話しの間から伝わってきます。
Tさんは
「女の子がいる人は良いわね。ウチは男二人だから仕事から帰って、黙ってご飯食べたら自分の部屋に入ったきりよ。会話がなくてつまらない。」
幼稚園からの付き合いで両方の子供たちを知っている私は、寡黙な男の子達の母親思いは口に出さなくてもわかっているのです。
あの頃はいわゆる青春時代より、友だちの輪が増えてずっと青春だったような気がします。
ところで桜はもう散ってしまったのでしょうか?
帰る頃には空には星がいっぱい。
風は冷たくなっていてマフラーを首に巻き付けて駅に向かいました。
Tさんは十日市場の隣駅の中山。
私は反対方向の町田行き。
階段をホームに向かって降りていると電車の音。
「ほら、来ているわよ。私は良いから先に乗りなさい!」Tさんが叫んだので
(見えないのになんで町田方面と判ったんだろう?)と疑問がチラッと頭をよぎりましたが、走って危うく扉が閉まりそうな電車に飛び乗りました。
行く先を確かめる為に(乗る前にすることなのに~)閉まったドアから行き先プレートを目で探したら次は「中山」!!!ヤッパリだ~~~!
電車に向かって走っている時に(1/2の確立だ。え~い乗ってしまえ!)というのも有りましたね。
そして見事に外れ、反対方向の電車に乗ってしまったのです。
階段を降りてきた彼女を睨みつけて、窓越しにパンチを喰らわせるマネをすると、首をすくめてギョッとしています。
「もう、私ったら馬鹿なんだから~。自分のことは自分で確かめて行動しなきゃ!」
お互い迂闊な慌て者同士でした。
今日は友人の家の近くにお花見に行く筈でした。横浜線の十日市場駅で待ち合わせしたら駅前は学生でいっぱい。
近くの大学の入学式があったようで、バスから降りた新入学生にクラブの勧誘をしているのです。
若いって良いなあ、微笑ましいなと思う反面、一般の乗客にとってはあなた達の
団体は邪魔なんですけど。
広場一杯を占領されて待ち合わせの友人だって見付け出せないほどです。
Sさん、Tさん、私3人が12時に集まり、まず各自、相鉄ローゼンでお弁当と
ペットボトルのお茶を買い込み、目的の桜の名所に向かいました。
午前中は風も無く良いお天気だと喜んだのに、正午からは風が強くなりあっという間に突風吹きすさぶ春の嵐!
前に歩くのもままならないほどの強風。
道路をゴミのように渦を巻いて飛ぶ大量の桜の花びら。
もう桜が散る風情どころではありません。
ほとんど暴力的。
ガラガラ、ゴンゴーンと回りながら飛んで行く大きなダンボール箱。
ガサガサ、ゴロゴロと脇をかすめて転がる発泡スチロールの箱。
マンションの4~5階の窓近くをクルクル舞っている新聞紙。
「花見やめて家の中でお弁当食べたいよ~っ」
真っ先に音を上げたのは私でした。
シートを敷いてお弁当広げたら弁当箱ごと風に持って行かれてしまいそうだし
中身は砂利だらけになりそうです。
風に邪魔されながらもSさんの家に辿りつき、家の中に入ってホッとしました。
私達の目的はたわいないおしゃべり。
「私なんか、病気持ちだからあなた達と違い、未来なんか無いから思考は後ろ向きばかりよ。」とSさんが言えば
「そうよね。前向きも良いけどもう私たちは後ろの人生の方が長いのだから思い出に浸っても許されるよね。」と過去の輝ける日々の思い出と愚痴で盛り上がろうという魂胆。
子供が同じ幼稚園だった事から友人になり、子連れで夏休みに海に行ったりプール、遊園地などに行った仲間たちです。 センチメンタルにならずに、「若かったあの頃」の思い出を語り合い、笑い転げて夜まで大いに楽しみました。
昼間はお弁当を買って食べたけど夜は
「緑内障が悪化して障害2級だし、糖尿病で血糖値が300。狭心症でニトロを持たされているし、その他にも数え切れないほど私一人で病気を持っている。」と豪語(?)するSさんの手料理が用意されていました。
カラスガレイの煮付け。大根と鶏肉の煮物。車麩とアスパラ、ばら肉、卵の炒め物。漬物3種類。
昔から料理が好きなのは知っていたけど、もうそんなに気を使わなくて良いから。。。
「最近、心臓が痛いことがあるの。」とTさんが胸を抑えて言えば
「痛いのは危ないから医者に行って来なさいよ。」と私。
「この頃、3回ほど頭がドクドクして血管が破裂するんじゃないかと思う時があったの。脳溢血で逝くのかな? 低血圧なのに。」と私が常々気にしている事を言えば
「低血圧は一番怖いのよ。頭の検査して貰った方が良いわね。」とSさん。
病気の話しが一番真剣です。
Sさんには結婚して世田谷に住んでいる娘さんがいて、お掃除や細かい必要事項の面倒を見に来てくれるし、近くに住んでいる息子さんが月に一回の大量の買出しに車で連れて行ってくれるそうです。
「病人の私のことなんかちっとも心配してくれない。」と愚痴を言いますが
「いまだに沢山の料理を作って振舞っている限り(まだ大丈夫)と安心しているわよ。」が私達の感想。
子供たちが母親を思う気持ちは話しの間から伝わってきます。
Tさんは
「女の子がいる人は良いわね。ウチは男二人だから仕事から帰って、黙ってご飯食べたら自分の部屋に入ったきりよ。会話がなくてつまらない。」
幼稚園からの付き合いで両方の子供たちを知っている私は、寡黙な男の子達の母親思いは口に出さなくてもわかっているのです。
あの頃はいわゆる青春時代より、友だちの輪が増えてずっと青春だったような気がします。
ところで桜はもう散ってしまったのでしょうか?
帰る頃には空には星がいっぱい。
風は冷たくなっていてマフラーを首に巻き付けて駅に向かいました。
Tさんは十日市場の隣駅の中山。
私は反対方向の町田行き。
階段をホームに向かって降りていると電車の音。
「ほら、来ているわよ。私は良いから先に乗りなさい!」Tさんが叫んだので
(見えないのになんで町田方面と判ったんだろう?)と疑問がチラッと頭をよぎりましたが、走って危うく扉が閉まりそうな電車に飛び乗りました。
行く先を確かめる為に(乗る前にすることなのに~)閉まったドアから行き先プレートを目で探したら次は「中山」!!!ヤッパリだ~~~!
電車に向かって走っている時に(1/2の確立だ。え~い乗ってしまえ!)というのも有りましたね。
そして見事に外れ、反対方向の電車に乗ってしまったのです。
階段を降りてきた彼女を睨みつけて、窓越しにパンチを喰らわせるマネをすると、首をすくめてギョッとしています。
「もう、私ったら馬鹿なんだから~。自分のことは自分で確かめて行動しなきゃ!」
お互い迂闊な慌て者同士でした。
絵本のようなタイトルだな・・・
って思ったら・・。
やっぱり! 大当たり!
春の突風の描写が
まさに、絵本を読んでるような気分になりました。
ガラガラ、ゴーン
ガサガサ、ゴロゴロ
情景が浮かびました♪
子育て時代のお友達との永い交流
うらやましいです!
また、お話し聴きに伺ってもいいですか?
では。また。 おやすみなさい。
さらささんのブログを読んでいて、私たちも若いお母さんだった時があったのを思い出しました。
今の健康状態を考えると時は残酷だなと思いますが、感謝もしています。
年だけ取っても慌て者ですが、またどうぞいらしてくださいね。