今日は終戦記念日だ。68年前のあの日の事はよく覚えている。
正午の玉音放送聴くようにとお達しがあり、皆ラジオの前に集まった。
放送は雑音が入ってよく聞こえなかった。たとえ聞こえても意味は解らなかっただろうね。
大人達が涙をこぼしているのを不思議そうに見ていた。
その夜は電気に黒いカバ-を掛けていたのを一せいに取り外して、煌々と光っているのが何とも不思議だった。
灯火管制がなくなったのは空襲がないからだ。空襲がないのは戦争が終わったんだという事は解っていても、今一つ理解出来なかったんだ。
戦後は何もかも変わった、それこそ価値感が180度変わった。子供ながら戸惑いがあった。
まだ授業ができないほど教科書がなかった頃だった。はじめて貰った教科書が「新しい憲法のはなし」だった。
B5にもみたない大きさのなんペ-ジかの薄っぺらい小冊子だった。それで「天皇は国家の象徴である」「戦争の放棄」繰り返し繰り返し学んだ。
もうずっと前になるがこの「新しい憲法のはなし」復刻版でたときいて取り寄せた。なんと小さなうすぺらい冊子だ。こんなので来る日も来る日も「戦争の放棄」と学んだんだと思った。
今、9条改正で議論されているが、その中にこの「あたらしい憲法はなし」を学んだ方もいるのでは?と思う。
もしそうならこの「あたらしい憲法のはなし」お忘れではないでしょうね。