晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

中央本線

2008-05-17 19:18:46 | Weblog
 中央本線の旅です。12:00新宿発特急スーパーあずさに乗車。立川までの車窓からの眺めは、以前青梅マラソンに参加した際に、青梅線に乗り換えるまでに乗ったことがあるので、記憶のある景色でした。

 多摩川を越え神奈川県に入りますが、急に空き地と緑の空間が増えます。その後、電車は坂をどんどん登り、トンネルが続きます。山梨周辺はぶどう畑が続きます。深い渓谷やせまる山の淵を走るイメージでしたが、比較的見通しの良い中を進み終着松本に着きました。2時間半ほどの乗車でしたが、この旅の目的の半分が終りました。



 フォーラムin札幌時計台 2008.5.16 
 第8回は、上野千鶴子氏による(東京大学教授)「わたしのことはわたしが決めるー自己統治という思想」でした。

 さすがフェミニズムの旗手、上野氏が札幌で講演をするということで、会場は満員。60歳の上野氏は噂どおり舌鋒鋭い方で論争が巧く、山口二郎氏がタジタジの場面もありました。

 『当事者主権』(中西正司、上野千鶴子共著 岩波新書)を手がかりに、女性、子ども、高齢者、障害者などいわゆる社会的弱者の権利を主張するための理論を講じておりました。(しゃべりは、過激に聞こえましたが、内容は凡庸でした。)

 その権利の主張を突き詰めていくと、「わたしのことはわたしが決める」という意思決定への市民の参加、いわゆる自治の考え方にたどり着きます。そこでは、住民の意思と議会と首長の意見がねじれる可能性をはらんでおり、代議制民主主義の限界が露呈すると言う論理です。



 私が、今回の講演でなるほどと思ったのは、この場合の代議制民主主義の定義です。(東大法学部の山崎某の定義と言うことです。)

 「代議制民主主義とは、投票によって意思決定権を代表に託すことで選良政治の一種であり、エリート政治であることで、背後には衆愚への警戒心があり、政治参加を4年に1回の投票に限定することで、市民の政治参加を抑制する意思決定のシステムである。」と言うものです。これは、本質を見事に言い当てています。

 市民参加には、代議制民主主義、言い換えれば、首長、議会の否定をはらんでいます。おまけに、市民参加は、今や交通安全同様、誰しも否定できないものになっています。



 風邪のため、今シーズン第3戦、明日の「ランニング・オン・サッポロ」5kmレースへの参加は断念、残念です。
コメント
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