晴走雨読

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野党議員は辞表を叩きつけろ! 

2015-09-08 20:12:27 | Weblog

 自民党総裁選挙はアへ総理の無投票で決まり、いよいよ安保法制は採決に持って行かれるかどうかの土壇場に来た。野党は、内閣不信任案の提出を最終手段と考えているようだが、数の論理であっさり否決されるであろう。

 僕は、国会内の議員の思いと連日デモをしている大衆との間に、温度差があると思う。内閣不信任案は、野党のただのアリバイ作りにしか受け取られないであろう。もし、安保法制を許してしまったら、反対した議員全員は国会議員を辞職すべきと考える。相当数の議員が辞めてしまった国会はもう国会ではなくなってしまう。政局は否応なく選挙モードに。ただ、その準備と覚悟が野党にあるのかが問われるが。また、バッヂを失いたくないという自己保身がはたらくか。

  

 『ぼくらの民主主義なんだぜ』(高橋源一郎著 朝日新書 2015年刊)は、東日本大震災、福島原発事故直後の2011年4月から2015年3月までの間、朝日新聞に掲載された論壇時評をまとめたもの。僕は北海道新聞の論壇時評を読み続けきているが、論壇とは政治不信や社会問題をことさら取り上げる月刊誌、週刊誌などを素材に、時の話題や潮流をまとめたものだと思っていた。従って、世の中は多くの課題や矛盾を抱えており、時代は閉塞感に覆われ、その論調はとても暗く展望がないという印象を持っている。

 しかし、高橋源一郎氏の時評は、言説の素材範囲を業界紙やネット、時には単行本まで拡げ、いわゆる学者や評論家、専門家といわれる人たちだけではなく、若者やマイノリティと思われる人たちのことばにも丁寧に目を通している。そこには、世の中少し変わってきているぞ、まんざら捨てたもんじゃないぞ、と著者の何とか明るい希望を見出そう意図を感じた。

 本書を読むと、暗い顔して護憲とか、9条を守れとか言ってきた人々、その次の手を持ち合わせていない人びと、僕も含めた旧来の左翼が既に乗り越えられていることがわかります。この国にはもっともっと柔軟でしなやかな感性を持った若者たちが生まれてきており。彼らが次の時代を切り開いていくと思う。この若者たちを顕在化させたのは、反語的だがアへ政権の功績だと思う。

 

 

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